- 2010-02-08 (Mon)12:38
- 大場良博
- とうもろこし
シカゴトウモロコシ相場は1月12日の需給報告以降、ファンダメンタルズの弱さを理由に大幅に値を下げている。米国内の在庫が豊富であるにも関わらず、今春の作付面積が過去3番目の高水準になると予想されていることや、南米産の生育が順調なことも下落を加速させる要因となっている。
米国農務省は2日、2010年予算案の中で、トウモロコシの生産量は129億6,000万ブッシェルになるとの予想を示した。実現すれば、09年、07年に次ぐ3番目の高水準となる。同省は2月11日に、今年の同国穀物の作付面積、生産高などの1回目の詳細な予想を発表する予定となっている。ちなみに、米国の調査会社インフォーマ・エコノミクスは2010年の米国トウモロコシの作付面積を8,960万エーカーと予想している。これは米国農務省が発表した前年の8,650万エーカーを上回る。1月12日に同省から発表されたレポート「Winter Wheat Seedings」で冬小麦の大幅な減反が予想されたことが背景にあるようだ。今春、どれだけトウモロコシに作付面積がシフトされるかが注目される。
一方、世界2位のトウモロコシ輸出国であるアルゼンチンのロサリオ穀物商品取引所が1月26日に発表した報告によると、2009-10年度のトウモロコシ生産量は1,807万トンと予想されている。米国農務省が1月12日に発表した需給報告では前年度比19%増の1,500万トンと予想されていた。なお、アルゼンチン農業局が1月22日に発表した作付報告によると、トウモロコシの作付作業は1月21日までに93%終了したという。また、輸出も順調に行われている。同国の農業食糧衛生品質国家サービス局(SENASA)の報告によると、2009年12月のトウモロコシ輸出は66万2,970トン(前年同月の24万8,081トンの約2.7倍)だった。2008-09年度は厳しい干ばつに見舞われ生産量が大幅に減少したものの、高値水準にあるうちに換金売りを急ぐ業者が増えたようだ。
このような状況を受け、投機筋の買残の手仕舞いが進んでいる。米国商品先物取引委員会(CFTC)から毎週金曜日に発表されている取組高報告によると、2月2日現在のファンド筋のネット残高は13枚0,339枚と前週の14万3,112枚から減少している。
材料に乏しい状況にあるだけに、今後 南米の供給量に問題が生じない限りは、3月31日に米国農務省から2010-11年度の作付意向面積の結果が報告されるまで、長期的に値下がりする可能性が強いだろう。
米国農務省は2日、2010年予算案の中で、トウモロコシの生産量は129億6,000万ブッシェルになるとの予想を示した。実現すれば、09年、07年に次ぐ3番目の高水準となる。同省は2月11日に、今年の同国穀物の作付面積、生産高などの1回目の詳細な予想を発表する予定となっている。ちなみに、米国の調査会社インフォーマ・エコノミクスは2010年の米国トウモロコシの作付面積を8,960万エーカーと予想している。これは米国農務省が発表した前年の8,650万エーカーを上回る。1月12日に同省から発表されたレポート「Winter Wheat Seedings」で冬小麦の大幅な減反が予想されたことが背景にあるようだ。今春、どれだけトウモロコシに作付面積がシフトされるかが注目される。
一方、世界2位のトウモロコシ輸出国であるアルゼンチンのロサリオ穀物商品取引所が1月26日に発表した報告によると、2009-10年度のトウモロコシ生産量は1,807万トンと予想されている。米国農務省が1月12日に発表した需給報告では前年度比19%増の1,500万トンと予想されていた。なお、アルゼンチン農業局が1月22日に発表した作付報告によると、トウモロコシの作付作業は1月21日までに93%終了したという。また、輸出も順調に行われている。同国の農業食糧衛生品質国家サービス局(SENASA)の報告によると、2009年12月のトウモロコシ輸出は66万2,970トン(前年同月の24万8,081トンの約2.7倍)だった。2008-09年度は厳しい干ばつに見舞われ生産量が大幅に減少したものの、高値水準にあるうちに換金売りを急ぐ業者が増えたようだ。
このような状況を受け、投機筋の買残の手仕舞いが進んでいる。米国商品先物取引委員会(CFTC)から毎週金曜日に発表されている取組高報告によると、2月2日現在のファンド筋のネット残高は13枚0,339枚と前週の14万3,112枚から減少している。
材料に乏しい状況にあるだけに、今後 南米の供給量に問題が生じない限りは、3月31日に米国農務省から2010-11年度の作付意向面積の結果が報告されるまで、長期的に値下がりする可能性が強いだろう。
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