商品相場専門のアナリストが、独自の視点で最新の相場動向を分析! 先物投資で利益を上げるためのコツとファンダメンタルが学べます。株式、為替以外をポートフォリオに!と考えている投資家にもおすすめです。

Home > とうもろこし > トウモロコシは当面下落が続く

トウモロコシは当面下落が続く

シカゴトウモロコシ相場は1月12日の需給報告以降、ファンダメンタルズの弱さを理由に大幅に値を下げている。米国内の在庫が豊富であるにも関わらず、今春の作付面積が過去3番目の高水準になると予想されていることや、南米産の生育が順調なことも下落を加速させる要因となっている。

米国農務省は2日、2010年予算案の中で、トウモロコシの生産量は129億6,000万ブッシェルになるとの予想を示した。実現すれば、09年、07年に次ぐ3番目の高水準となる。同省は2月11日に、今年の同国穀物の作付面積、生産高などの1回目の詳細な予想を発表する予定となっている。ちなみに、米国の調査会社インフォーマ・エコノミクスは2010年の米国トウモロコシの作付面積を8,960万エーカーと予想している。これは米国農務省が発表した前年の8,650万エーカーを上回る。1月12日に同省から発表されたレポート「Winter Wheat Seedings」で冬小麦の大幅な減反が予想されたことが背景にあるようだ。今春、どれだけトウモロコシに作付面積がシフトされるかが注目される。

一方、世界2位のトウモロコシ輸出国であるアルゼンチンのロサリオ穀物商品取引所が1月26日に発表した報告によると、2009-10年度のトウモロコシ生産量は1,807万トンと予想されている。米国農務省が1月12日に発表した需給報告では前年度比19%増の1,500万トンと予想されていた。なお、アルゼンチン農業局が1月22日に発表した作付報告によると、トウモロコシの作付作業は1月21日までに93%終了したという。また、輸出も順調に行われている。同国の農業食糧衛生品質国家サービス局(SENASA)の報告によると、2009年12月のトウモロコシ輸出は66万2,970トン(前年同月の24万8,081トンの約2.7倍)だった。2008-09年度は厳しい干ばつに見舞われ生産量が大幅に減少したものの、高値水準にあるうちに換金売りを急ぐ業者が増えたようだ。

このような状況を受け、投機筋の買残の手仕舞いが進んでいる。米国商品先物取引委員会(CFTC)から毎週金曜日に発表されている取組高報告によると、2月2日現在のファンド筋のネット残高は13枚0,339枚と前週の14万3,112枚から減少している。

材料に乏しい状況にあるだけに、今後 南米の供給量に問題が生じない限りは、3月31日に米国農務省から2010-11年度の作付意向面積の結果が報告されるまで、長期的に値下がりする可能性が強いだろう。

Home > とうもろこし > トウモロコシは当面下落が続く

キーワードで検索
リンク
Feeds
1. 免責事項
  • 掲載される情報は株式会社コモディティーインテリジェンス(以下「COMMi」という)が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
  • 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。
  • 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
  • COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
  • 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
  • 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
  • COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。
  • 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
  • 以上の点をご了承の上、ご利用ください。
2. 商品先物取引の重要事項
商品先物取引の重要事項はこちら >>
3. ディスクローズについて
当社のディスクローズ資料は当社本支店および日本商品先物取引協会(本部・支部またはホームページ)で閲覧できます。
日本商品先物取引協会ホームページ >> [情報開示]
サンワード貿易ホームページ ディスクローズ情報>>
サンワード貿易お客様相談室
<北海道>電話:0120-57-5311  /  <関東>電話:0120-76-5311  /  <関西>電話:0120-57-5311

Page Top