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原油の反騰は短期的か?

  • 2010-02-03 (Wed)18:49
  • 大場良博
  • 原油
年初から下落基調を続けていたNY原油相場は、1月29日の72.43ドルを底値に反転の動きとなっている。

反騰の理由としては、
1月の米サプライ管理協会(ISM)製造業景況指数が2004年8月以来5年5ヶ月ぶりの高水準を記録し、エネルギー需要拡大観測が買いを誘ったこと
ナイジェリアの反政府武装組織 ニジェール・デルタ解放運動(MEND)によると見られる製油所攻撃の報が供給過剰感を後退させたこと
イランの脅威をにらみ、米国政府が湾岸諸国へのミサイル迎撃システムの配備を急いでいること
などによると言われている。
一方で、テクニカル的にも(特にRSI)で売られ過ぎの水準に近づいていたことから、心理的な反動が働いたことも主な要因と思われる。また、月初に伴い指数ファンドなどの投機資金の流入が加速したことも背景にあるようだ。

なお、米サプライ管理協会(Industrial Supply Management)の公表するISM製造業景況指数は、製造業300社以上の購買担当役員にアンケート調査を実施手作成されるものであり、景気転換の先行指標として利用されている。50を上回ると景気拡大、逆に50を割り込むと景気後退を示唆しているとされる。主要経済指標の中で、最も早く発表されることから市場の注目度が特に高く、個別の構成指数の内訳は景気動向の参考となる。

過去の例で言うと、1974年の第一次オイルショック後の景気回復の起点を捉えており、また1982年の第2次オイルショック語の不況についても、ISM製造業景況指数の上向きと共に、GDPが回復過程に入っている。2月1日に発表された1月の同指数は58.4という高い数値であり、2004年8月以来のレベルに回復してきている。2008年12月を底に景気が急回復局面にあり、少し不況から脱出しつつ様子が覗える。

ただ、回復は未だ緩やかなものであり、原油需要を支えるほどではない。OPECは増産している一方で、米国の需要は減少しているからだ。NY原油とNYヒーティングオイルの価格指数を見ると、昨年から今年にかけて、原油価格の伸びに対してヒーティング価格がずっと下回っている。需要回復の遅れから石油精製マージンは縮小しており、米国の石油企業の2009年第4四半期の決算は軒並み減益となった。再び上昇を続けていくとすれば、もう少しインパクトのある材料が必要だろう。それだけに買いの勢いが短期間に終わる可能性も高く、週末の雇用統計に前後して相場が逆に大きく振れることも十分にあり得ると思われる。

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