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ギャンの理論(その2:難平禁止)ーーギャンが難平を禁止にした理由

    ギャンはピラミッディングの逆の難平(なんぴん)を厳に戒めている。なぜなら、価格が下がって損をすると下がった価格で更に買い増し、倍の建玉にするという難平は、一度の取引で全財産を失う可能性のある取引であるからである。仮に価格が戻ったところで、損益はゼロになるだけである。損益ゼロのために全財産を掛けると言うのは投資としてナンセンスであるというものだ。また、収支がゼロに戻るまでに長い時間がかかり、大きな資金を凍結することになる。投資機会の逸失は、損失が元に戻った程度では取返しがつかない。かつ資金が続かなくなって途中であきらめる必要があった場合は悲惨な結果となる。
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    セミナーを行っていると投資家で「大損をしているが、どうしたら良いだろうか」という相談を受ける。申し訳ないが、手の施しようはないので、今すぐ損切りしなさいとアドバイスするしかできない。大損すること自体が投資家としては不向きな方であるので、投資はやめて預金していなさいということになる。少なくとも上記の三つのルール(5分の1ルール、休むも相場ルール、損切りルール)を守っていただければ商品先物取引を行って、なかなか儲からないという状況はあるとしても、大損したという結果にはならないと思う。

ギャンの理論(その1:ストップロス)

    ウィリアム・D・ギャンは最も大切なルールとして「ストップロス」を挙げている。ただ、彼の理論は奥が深い。商品先物取引で、例えば100万円を持っていて、投資をするとしよう。金価格が上がると思い、26万4千円の証拠金で金を1枚5,400円/圓杷磴辰燭箸垢襦このとき▲50円安の5,350円/圓妊好肇奪廛蹈垢了点擇蠻笋螢ーダーを入れる。ここまでは当たり前である。そうすれば寝ていても、▲5万円のロスで終わる。100万円持っていれば、20回連続で負けることができる。運が悪い場合は10回連続で負けることもあるだろう。だがそれでも50万円の資本は残っている。通常でも数万円の損益が毎日発生している。何もしないと、あっという間に100万円がなくなることは十分あり得る。

    もし価格が運よく上昇トレンドになった場合、ストップロスはさらに威力を発揮する。どうするかというと、5,350円で売り指値注文していたものを取り消して、今の価格から50円下がったところに入れ直すのである。たとえば、金価格が5,500円になって100円すなわち1枚当たり10万円の評価利益が出たとする。その場合は5,450円にストップロス注文を入れ直せば、最悪の場合でも5万円の利益は確保される。よく『利益が出ても放っておいたら損になってしまった。あのときプロフィットテイクをすれば良かった』と嘆く人が多いが、価格がどうなるかは神のみぞ知るである。だから、損はしないように、常に体制を整えておくことが肝心である。

四つのリスクマネージメント(その5:損切ルール)

    損切りをする理由の三つ目は、最も大切な理由であるが、看過されがちである。投資とは、たまに当てて大儲けするのがコツである。たまに大儲けをするためには、釣りでコマセを撒いて魚を寄せ集めるように、小さな損失で大きな収益の糸口をつかむ必要がある。損切りはそれを実現する唯一の方法である。囲碁で勝つための手段で石を効率よく捨てると言う技術があるが、それと同じである。あまりに大きな石を捨ててしまった場合は勝負に勝てない。

    平凡な投資家は利益が出ると無作為に利益を出す。『もういいだろう』と感覚にまかせて利益を確保しがちである。これが凡人の投資家が、大金持ちになれない最大の理由である。損失は小さく何度もする代わりに一度ですべての損失を補ってあまりある利益を取らねばならない。そのためには闇雲に利益を出してはならない。年に一度か二度ある上昇トレンドは、何度も下押ししながら階段状に上昇していく。利益が出始めたら、損切り価格を上に移動させる。現在の儲けから一定額下の利益が出る価格に、こまめに修正していくのだ。こうすれば、トイレに行っている間に価格が急落しても、一定の利益は確保できる。出ていた利益が損失に変わったというミゼラブルな局面は避けられる。以上はギャンの理論であるが、もう少し詳しく解説する。

四つの大切なリスクマネージメント(その4:損切ルール◆

    損切りをする理由の二つ目は、投資家は常に市場を観ている必要がある。目を離した時間が長ければ長いほど、大損する確率は高くなる。ファンドマネジャーを募集する際に面接試験の目安となっているのは、『最大ドローダウン』という尺度である。応募してくる人は必ず過去のトラックレコードが優秀であったことを証明する取引実績表を持参する。それを見て、一度でも大きな損失を出している人は採用されない。大きな損失を一度でも出しては投資家として失格だからである。

    少額ならば、損失はいくら出しても良い。大きな損失を出さないためには、常に市場に張り付いていなければならない。現実的にはそれは不可能である。トイレに行ったり、夜は眠らねばならないが、市場は世界中で24時間稼働している。商社の場合、東京・ニューヨーク・ロンドンの三ヶ所で市場を24時間をカバーして、それぞれの市場に担当者が常時市場に対応しているが、そうするためにはかなりコストがかかる。個人投資家にはできない相談であろう。投資家がトイレに行くことができ、安心して眠ることができるのは、損切り注文を行っているためである。

四つのリスクマネージメント(その3:損切ルール)

    三つ目のルールは最も大切なルールであり、ご存知の損切(損切ルール)である。投資家が必ず損切りをしなくてはいけない理由は三つある。

    損切りをする理由の一つ目は、投資とは、小さく何度も損失を出す代わりに一度の大きな利益を採ることを目標とする。確率は価格が上がるか下がるかの二者択一だとしても、それを当て続ける確率は5割に収斂し、取引手数料だけ損失となるのが原理である。グラフのように、損切りすれば、長期間投資した場合、損切りして損失が無かった収益マイナス手数料分だけ利益が残るという原理である。損切りは守りの手段ではなく、積極的に収益を採りに行く方法である。
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    上のグラフのように、損失を一定の部分で切ってしまえば、5割の確率で出る利益の損切りした部分だけ利益になるという単純な計算である。この利益から手数料を差し引いた分が収益となり、損切りさえ行えばロボットでも利益を出すことが出来る。
    いくらで損切りするかは、投資する資金力によって異なり、ボラティリティーの高い市場である場合とそうでない場合、ボラティリティーの高い時期とそうでない時期で損切りラインは変えても良いが、そうしたことは、恣意的になりやすいので、一度いくらあるいは何%損失が出たら必ず損切りするというルールを作り、そのルールは行ってしまった取引に対しては絶対に換えてはならないということである。もう少し我慢しようという精神論は投資の世界には無用である。

四つのリスクマネージメント(その2:休むも相場ルール)

    二番目のルールはいつも取引を行わないということ(休むも相場ルール)である。

    どんな投資でもそうであるが、先行きの見通しがあって初めて、投資を行うのが鉄則である。目を瞑って投資するとしたら、それはギャンブルに等しい。投資とギャンブルの違いは、ギャンブルは全く予想できない一か八かの賭けであるが、投資は、将来の価格の展開を予測する材料があり、予測に基づいて行うものである。

    投資した商品の価格が上がると思ったときだけ買い、下がると思ったときだけ売る。休むも相場という言葉があるが、価格に大きなトレンドが出るのは年に1〜2度である。それぞれの商品によって価格変動要因は異なるが、価格が横ばいになっていることも常時ある。資産が大きく殖えるには、価格が大きく動く千載一遇のチャンスを待つ必要があり、常時取引してはいけない。

    株式市場は新型コロナウィルスの世界的な蔓延を恐れて、急落した。このことを事前に予想することは難しかったであろう。株価がどこまで下がるかは今のところ見通し難であるが、どこまでも下がることはあり得ない。現在の投資のチャンスは、株価を安値で拾うこと、或いは高値で金を売ることであろう。そのタイミングは難しいが、かなり確度の高い投資となるだろう。なぜなら、こうした価格のスパイクは必ず元に戻るという過去の法則があるからだ。ただ、そのタイミングを測るのは至難の業なので、コマセを撒くように、何度か当たりを試すしかないだろう。少ない資金の場合は小さく取引することである。そして3番目のルールである損切りは必ず入れる必要がある。

四つのリスクマネージメント(その1:5分の1ルール)

    商品先物市場で資産を殖やす人々にとって、四つのたいせつなリスクマネージメントがある。
    マネーマネージメント(例:5分の1ルール)

    その一つは、証拠金に使うために預けた資金の5分の1しか証拠金として使わないことである。これは一つの例であり、必ずしも5分の1にこだわる必要はないが、資金を一度にたくさん使わないという警告である。例えば100万円資金を預けたら、金の取引を2枚以上行わないことである。金の証拠金は約10万8千円(半月ごとに変わる)であるので、たとえ100万円の資金があったとしても、21万6千円以上は証拠金に充当してはならないということである。

    これは過大投資による追加証拠金の発生を防ぐためである。たとえば、100万円で10枚取引を行うと、金価格が10円でも下がると評価損益の1万円/枚×10枚=10万円の追加証拠金が必要となり、更に出資するか、損切するしか方法が無くなる。一日で約100円(評価損失で10万円/枚)価格が動くこともまれにある。10枚売買していれば、100万円の損失が一日で生じることがある。例えば金取引で、10枚ではなく、2枚で取引すれば、一日に100円の価格変動があり、20万円の損益が発生する可能性があるが、追加証拠金は、評価損失が預かり資金を超えなければ発生しないので、20万円損失を発生してもまだ80万円が残っており、追加資金は必要ない。5分の1ルールは投下資金の5分の4を無利子で置いているので、資金効率が悪いように思えるが商品先物取引は一日で利益が証拠金の2倍になることもあり得るハイリスクハイリターンの取引であるため、その程度の余裕は承知で行うべきである。

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