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日本のコメ取引は面白い

  • 2015-09-29 (Tue)
  • 近藤雅世
  • コメ
商品価格は軒並み下落傾向にあり、解説のし甲斐がない。金も米国経済が回復基調にあり、10月か12月には利上げがあるとの観測から大幅に下落し、原油は中国の景気悪化でガソリン需要が低迷するとの見通しからこちらも下落している。
 この中で気勢を揚げているのは『大阪コメ』だけである。年初来の値上がり率は✛27.7%高で、何を隠そう大阪コメ以外の31商品はすべてマイナスであり、年初から価格が上昇しているのはコメ以外にはないということである。
 なぜコメの価格が上昇しているかについては、10月6日月曜日の日経CNBCテレビで詳しく解説するので、ここでは述べないが、日本に住んでいれば8月末に全国で何が起こったかの情報は入っているはずである。同じ日本の農産物でも小豆の価格は急落しており、こちらは中国産の入荷などが影響するが、コメはTPPで米国から5万トンの輸入枠が増えようが、175万トンの生産にはあ微々たる数字であり、農林水産省は国策として日本の農家を保護している。10月16日金曜日大阪堂島商品取引所主催のセミナーが東京日本橋で開催されるが、JA大潟村の組合長が先物取引の使い方を講義される。たいへん楽しみである。ご興味があおりの方は大阪堂島商品取引所のホームページにセミナー案内があるのでご覧願いたい。
 日本の農産物が先物取引市場に上場され、それが生産者や中間取引業者、大手コメ消費業者によって利用されるなら、先物取引にとっては本望である。何も海外の原油やわけのわからない金、アメリカ産のトウモロコシや大豆を取引することはない。コメ一本で勝負してもよいのではないだろうか。なぜなら、コメの需要や供給は肌身に感じてわかるからである。需給がわかれば価格の動向はおおよそ検討がつく。ブラジルのコーヒー農園や豪州の小麦生産者が米国市場をモニターしているのと同じで、日本のコメ消費者たる投資家が自分の食べるコメのために先物売買をして生活費を稼いだり、ヘッジしたりするのはごく自然な行いである。
 日本のコメ市場が消えることなく、一部業者に支えられるだけでなく、江戸時代さながらの大規模な世界的なコメ市場に成長することを切に願っている。

コメのセミナーを聞いた感想

  • 2013-11-01 (Fri)
  • 近藤雅世
  • コメ
先週東京商品取引所のセミナー会場で行われたコメ市場に関するセミナーはたいへん意義のあるものであった。檀上にはコメ取引の当業者が座り、司会者の質問にそれぞれが答える形式であったが、最初の方はコメの生産農家であり、今年の4月自分が生産するコメの半分程度を先物市場で売却して利益を確定したという。この生産農家は古くから農協を通さずに直接顧客に販売する形式を取っていたが、先物市場を利用すれば、顧客の範囲が広がり、いつでも好きな時に秋にできるであろうコメを売却することができるため、先物市場はとても便利で重宝しているという。二人目の卸売業者の方は、今年は在庫が大変多くなり、売れ残りが出て困ったが、以前なら、安値でたたかれ投げ売りして大きな損失が出ているところを、先物市場があるおかげで、価格が下がると思った時に先物市場で売却してしまい、ついでに、空売りまでして利益が出たという。こんなありがたいことは無いと述べられた。在庫資金を浮かすためにも先物市場はなくてはならないものであるという。
三人目の大手コメ卸売業者の方も、以前商社マンとして飼料を扱っており、シカゴ市場で取引するのは当たり前であったが、常務として現在の卸売業者に入社した当初は先物市場が無いことに戸惑ったという。それでも全農が価格変動リスクを背負ってくれていたので、それならそれでいいかと思っていたら、だんだん全農はリスクを取ってくれなくなり、相場変動リスクがもろにその卸売業者にかかってきた。在庫品の価格が下がると大損が出る体質になってしまったところにコメ先物市場ができたので、いつでも在庫を先物市場で処分できるようになり、たいへんありがたいという。また外食チェーンなどに売り契約を先に行い、後からコメを調達する場合でも、先物市場があれば問題なくできる。ただ、大口の外食チェーン店との契約は、コメ先物市場で何万トンという単位の取引が成立しないので、その点が残念だという。
 このセミナーを聞いて当業者の人々が商品先物取引を利用すれば、それなりに大きな役割を先物市場が果たすことができることを実感した。東京商品取引所のセミナールームはコメの当業者の方でいっぱいであったので、彼らも何等かのインパクトを受けて帰られたことだと思う。
商品先物取引はとかく投資の場としてとらえられがちだが、本来の役割は、当業者の人々が扱う商品を受け渡したり、在庫品の価格変動リスクをヘッジする場であり、そこに多くの投機家が参入すれば、公正な価格を形成する場になるという社会的意義のあるものになる。
 当業者が多く入れば、現物の損益の反対側が先物市場になるため、その分だけ投機家は市場で勝ちやすくなる。つまり、当業者は現物で利益が出る場合は先物で損失がでることをいとわないため、ゼロサムゲームの敗者となってくれる。投機家はその分勝ちやすくなるというわけである。そうした意味でも、コメの先物取引をもっと活発に行うことは、今後の商品先物取引の一つの立ち直りの方策となるだろう。

コメはおもしろい

  • 2011-09-09 (Fri)
  • 近藤雅世
  • コメ
週刊ダイヤモンド9月10日号と週刊東洋経済に奇しくもコメが掲載されている。
どちらもかなり読み出のある内容だ。というより、コメ市場が魑魅魍魎の世界で
あり、それが魅力的なのかもしれない。農林水産省は、自民党から民主党に政権
が代わって一番影響を受けた官庁かもしれない。
かってから農協はかなり体質が古いことを感じていた。農林中金がバブルの時代
に巨額な損失を出したこともなぜ、農林中金ごときがと思ったら、巨大な銀行で
あることを当時知った。
それが、独占禁止法の適用除外だったからそうなれたことをダイヤモンドを読ん
で始めて教わった。元農林省のキャノングローバル戦略研究所の研究主幹山下一
仁氏の論文はこれまでの日本の農政がどうしてコメ産業を破壊してきたかが良く
描かれている。東洋経済を読むと、民主党の小沢一郎氏が、どうやって自民党か
ら政権を奪取したかの一つの手段として戸別補償制度が使われたことが解説して
ある。これまで欧州のやり方を民主党が海外出張で学んできたのだとばかり思っ
ていたが、あにはからんや、その奥には農政のことではなく、票田をいかにつか
み、農協=自民党を壊滅させるかの戦略があったことが書かれている。政治の世
界はとてもきれいごとではなく、コメの価格やコメ上場の背景には自民党=農協
つぶしの選挙戦略があったという。何か、残念な気持ちがしないでもないが、政
治の世界とはそうしたものであろう。小沢一郎氏は、戸別補償制度によって大逆
転を果たしたのであるから。
東京コメ市場は30枚の出来高になってしまった。日本の農政を憂うと同時に、
商品先物の行く末も憂う必要があるだろう。コメはかなりおもしろい商品だ。
身近な問題がコメ価格に直結している。今は残留放射能が収穫されたコメにでる
かどうかである。まず間違いなく出るであろう。その先コメ価格は高くなるのか
どうか。日本の農業のためには、何よりも需要を喚起する必要があると思う。
そのためには日本の農業の生産効率が高くなり、うまいコメを安く提供できる体
質に改善し、日本のコメが世界に輸出される必要があると思う。そのためには
コメの価格を安くして、まず日本の需要を掘り起こすことが大切なのではなろう
か。無洗米は急速に伸びているそうである。こうしたアイデアがもっと農産物に
も生かされるべきだと思う。

コメについて

  • 2011-08-25 (Thu)
  • 近藤雅世
  • コメ
昨夜はサンワード貿易主催による六本木ワールドトレーダーズカフェにおけるコ
メのセミナーがあった。日本のコメについての勉強は始めたばかりなので未だ解
説出来る程の知識は持ち合わせていないが、今日東京穀物商品取引所のサイトを
見たら、リンク集に数多くのコメに関する情報サイトのアドレスがリンクされて
いた。昨日農林省に電話して、商品先物をコメを上場しておきながら、買ったら
いいのか売ったらいいのか全く情報が無いではないかと文句を言ったことが効い
たのかもしれない。
しかし、そのサイトを見て回ると、情報は非常に多いのに、肝心な情報、たとえ
ばコメの需要と供給がどう動いていて、在庫はいくらで在庫率の変化はどうかと
か、作付面積の暦年の変化と単収の変化等が書いてあるサイトにで会えない。ま
た銘柄がたくさんあり、それぞれに事細かに事情が書いてある。コメなら、コシ
ヒカリでも、アキタコマチでも同じだろうと思うのだが、細かく価格が分かれて
いる。値差があることは当たり前であるとしても、コメの標準価格というものの
概念が欠けているように思える。先物取引の価格が指標となりコメの標準価格が
決まれば、それにプレミアムやディスカウントをつければ、それぞれの産地のコ
メの価格になるという発想で用は足りると思う。官僚は自分の仕事を増やすため
に、できるだけきめ細かく情報を出す癖がある。そうすれば物事が複雑怪奇にな
りそれを理解できる政治家はいないため、官僚がご説明に上がるという段取りだ。
私は社会保険労務士の試験を受けたことがあるが、一年以上勉強してわかったこ
とは、年金の法律は屋上屋を重ねていることだということだ。最初の年金法の上
に、例外規定を作り、それにまた例外を作るという作業が長年にわたってえんえ
んと繰り返されるので、年金制度自体が複雑に入り組み始める。そうなると誰も
わからず、社会保険労務士が重宝されるというわけだ。

さて、コメの先物価格は高過ぎるので、下落すると思う。ご祝儀相場がそのまま
残っており、先週あたりから現物価格に近付いてきたが、現物価格から乖離した
高いままの価格では当業者の参入は見込まれない。需要と供給で驚くべきことは、
日本のコメの需要は年々減少しており、それを減反政策により生産を減らすこと
で調整を計ってきたが20%を超える在庫を抱え、コメはあり余っているという現
実である。

通常なら輸出に逃げるところであろうが、国際価格は日本のコメを受け入れる程
高くはない。そのため飢餓輸出さえできない状況にある。だから生産を減らさざ
るを得ず、それを補助金で農家に減産手当てを出すことになるのであろう。
安くてうまいコメを作る努力はされず、言われたままに作る農家は効率化とは無
縁の世界にある。

先物価格が安くなり、農協が支配しているコメ価格と突き崩すことによって、日
本の農業は、生まれ変わるだろう。その過程では、弱者淘汰の恐慌があるかもし
れないが、日本の農業力を高めるためには必要な措置であろう。コメの価格がど
んどん安くなれば、消費者はパン食を止めてコメを食べ始めるだろう。そうすれ
ば需要が増えて供給力が必要になり、合理化された農家が世界に通用する価格競
争力でコメを作ることが可能になる。

日本の農業のためにも、コメの先物価格を安くすべきである。

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