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コメについて

  • 2011-08-25 (Thu)18:28
  • 近藤雅世
  • コメ
昨夜はサンワード貿易主催による六本木ワールドトレーダーズカフェにおけるコ
メのセミナーがあった。日本のコメについての勉強は始めたばかりなので未だ解
説出来る程の知識は持ち合わせていないが、今日東京穀物商品取引所のサイトを
見たら、リンク集に数多くのコメに関する情報サイトのアドレスがリンクされて
いた。昨日農林省に電話して、商品先物をコメを上場しておきながら、買ったら
いいのか売ったらいいのか全く情報が無いではないかと文句を言ったことが効い
たのかもしれない。
しかし、そのサイトを見て回ると、情報は非常に多いのに、肝心な情報、たとえ
ばコメの需要と供給がどう動いていて、在庫はいくらで在庫率の変化はどうかと
か、作付面積の暦年の変化と単収の変化等が書いてあるサイトにで会えない。ま
た銘柄がたくさんあり、それぞれに事細かに事情が書いてある。コメなら、コシ
ヒカリでも、アキタコマチでも同じだろうと思うのだが、細かく価格が分かれて
いる。値差があることは当たり前であるとしても、コメの標準価格というものの
概念が欠けているように思える。先物取引の価格が指標となりコメの標準価格が
決まれば、それにプレミアムやディスカウントをつければ、それぞれの産地のコ
メの価格になるという発想で用は足りると思う。官僚は自分の仕事を増やすため
に、できるだけきめ細かく情報を出す癖がある。そうすれば物事が複雑怪奇にな
りそれを理解できる政治家はいないため、官僚がご説明に上がるという段取りだ。
私は社会保険労務士の試験を受けたことがあるが、一年以上勉強してわかったこ
とは、年金の法律は屋上屋を重ねていることだということだ。最初の年金法の上
に、例外規定を作り、それにまた例外を作るという作業が長年にわたってえんえ
んと繰り返されるので、年金制度自体が複雑に入り組み始める。そうなると誰も
わからず、社会保険労務士が重宝されるというわけだ。

さて、コメの先物価格は高過ぎるので、下落すると思う。ご祝儀相場がそのまま
残っており、先週あたりから現物価格に近付いてきたが、現物価格から乖離した
高いままの価格では当業者の参入は見込まれない。需要と供給で驚くべきことは、
日本のコメの需要は年々減少しており、それを減反政策により生産を減らすこと
で調整を計ってきたが20%を超える在庫を抱え、コメはあり余っているという現
実である。

通常なら輸出に逃げるところであろうが、国際価格は日本のコメを受け入れる程
高くはない。そのため飢餓輸出さえできない状況にある。だから生産を減らさざ
るを得ず、それを補助金で農家に減産手当てを出すことになるのであろう。
安くてうまいコメを作る努力はされず、言われたままに作る農家は効率化とは無
縁の世界にある。

先物価格が安くなり、農協が支配しているコメ価格と突き崩すことによって、日
本の農業は、生まれ変わるだろう。その過程では、弱者淘汰の恐慌があるかもし
れないが、日本の農業力を高めるためには必要な措置であろう。コメの価格がど
んどん安くなれば、消費者はパン食を止めてコメを食べ始めるだろう。そうすれ
ば需要が増えて供給力が必要になり、合理化された農家が世界に通用する価格競
争力でコメを作ることが可能になる。

日本の農業のためにも、コメの先物価格を安くすべきである。

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