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コメはおもしろい

  • 2011-09-09 (Fri)19:21
  • 近藤雅世
  • コメ
週刊ダイヤモンド9月10日号と週刊東洋経済に奇しくもコメが掲載されている。
どちらもかなり読み出のある内容だ。というより、コメ市場が魑魅魍魎の世界で
あり、それが魅力的なのかもしれない。農林水産省は、自民党から民主党に政権
が代わって一番影響を受けた官庁かもしれない。
かってから農協はかなり体質が古いことを感じていた。農林中金がバブルの時代
に巨額な損失を出したこともなぜ、農林中金ごときがと思ったら、巨大な銀行で
あることを当時知った。
それが、独占禁止法の適用除外だったからそうなれたことをダイヤモンドを読ん
で始めて教わった。元農林省のキャノングローバル戦略研究所の研究主幹山下一
仁氏の論文はこれまでの日本の農政がどうしてコメ産業を破壊してきたかが良く
描かれている。東洋経済を読むと、民主党の小沢一郎氏が、どうやって自民党か
ら政権を奪取したかの一つの手段として戸別補償制度が使われたことが解説して
ある。これまで欧州のやり方を民主党が海外出張で学んできたのだとばかり思っ
ていたが、あにはからんや、その奥には農政のことではなく、票田をいかにつか
み、農協=自民党を壊滅させるかの戦略があったことが書かれている。政治の世
界はとてもきれいごとではなく、コメの価格やコメ上場の背景には自民党=農協
つぶしの選挙戦略があったという。何か、残念な気持ちがしないでもないが、政
治の世界とはそうしたものであろう。小沢一郎氏は、戸別補償制度によって大逆
転を果たしたのであるから。
東京コメ市場は30枚の出来高になってしまった。日本の農政を憂うと同時に、
商品先物の行く末も憂う必要があるだろう。コメはかなりおもしろい商品だ。
身近な問題がコメ価格に直結している。今は残留放射能が収穫されたコメにでる
かどうかである。まず間違いなく出るであろう。その先コメ価格は高くなるのか
どうか。日本の農業のためには、何よりも需要を喚起する必要があると思う。
そのためには日本の農業の生産効率が高くなり、うまいコメを安く提供できる体
質に改善し、日本のコメが世界に輸出される必要があると思う。そのためには
コメの価格を安くして、まず日本の需要を掘り起こすことが大切なのではなろう
か。無洗米は急速に伸びているそうである。こうしたアイデアがもっと農産物に
も生かされるべきだと思う。

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