- 2009-12-21 (Mon)17:32
- 大場良博
- 大豆
シカゴ大豆相場は堅調な輸出と圧砕高に支援され、11月中旬以降は1050セントを挟んだ推移が続いている。しかし、11月下旬以降、ユーロ/ドルが下落基調にあることから輸出需要の減退が懸念されているうえ、米国産に比べて割安なブラジル産大豆の生育が順調に進んでいることが上値を重くしている。また、クリスマス休暇を控えた一時的な利益確定の売りが出ていることも調整安に拍車をかけている。当面は年末に向けた投資資金の流れに左右される展開になる可能性が高いだろう。
世界第2位の大豆生産国であるブラジルでは現在作付け期の終盤を迎えている。今のところ生育状況に問題はなく、最終的な生産高は過去最高になると予想されている。
11日現在、ブラジルの2009-10年度産の大豆の19%、2008-09年度産の98%が販売済みとなっているという。ブラジル貿易局(SECEX)の月次報告によると、同国の11月の大豆輸出量は18万5,800トンであった。毎年10月〜2月は輸出量が減少する傾向があるが、それでも前年同月、前月のいずれと比較しても74.3%減少している。
ただ、このままブラジルの生育が順調に進み、予想通りの大豊作が実現する見通しが強まれば、中国をはじめとした消費国が、米国産から安価なブラジル産に調達先を切り替えることになるだろう。春先に向けてこれらの要因が相場の重石になってくる可能性が強いと思われる。
11日現在、ブラジルの2009-10年度産の大豆の19%、2008-09年度産の98%が販売済みとなっているという。ブラジル貿易局(SECEX)の月次報告によると、同国の11月の大豆輸出量は18万5,800トンであった。毎年10月〜2月は輸出量が減少する傾向があるが、それでも前年同月、前月のいずれと比較しても74.3%減少している。
ただ、このままブラジルの生育が順調に進み、予想通りの大豊作が実現する見通しが強まれば、中国をはじめとした消費国が、米国産から安価なブラジル産に調達先を切り替えることになるだろう。春先に向けてこれらの要因が相場の重石になってくる可能性が強いと思われる。
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