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トウモロコシは米国の収穫作業次第

シカゴトウモロコシ相場は10月中旬以降、
400セント〜360セント内でのレンジ相場が続いている。
11月11日には再び高値で400セント台をつけたものの、
トウモロコシ独自のファンダメンタルが弱いため、上昇の勢いは弱い。
10日に米国農務省から発表された11月の需給報告によると、
2009-10年度(2009年9月〜2010年8月)の米国トウモロコシ生産高は
前月予想から9,700万ブッシェル下方修正され
129億2,100万ブッシェルと予想されている。
ただ、収穫遅れに伴う単収(1エーカーあたりの収量)の低下は
懸念されていたほど深刻ではなく、
前月から1.3ブッシェル下方修正されただけであった。
依然として162.9ブッシェルと過去最高の状態にある。
一方、需要面では輸出向けが5,000万ブッシェル引き下げられ
12億ブッシェルとなった以外は変更がなかった。
需給逼迫感はなく、期末在庫率は12.5%と適正範囲内にある。

米国農務省の報告によると、トウモロコシの収穫率は37%となっている。
前年同時期の69%、過去5年間平均の82%と比較すると大幅に遅れている。
ただ、それでも作柄状況は良く、「良」〜「優」の合計は68%となっている。
産地が収集している米国中西部では、今後15日にかけて乾燥した天候が続くとみられ、
収穫作業が進捗しそうだ。
南部と東部では今週、湿った天候になる見込みで
収穫作業のペースが落ちる可能性があるが、雨量は少ない見通しで、
収穫作業はすぐに元に戻る可能性が強い。

一方、世界全体の2009-10年度の生産高は
前年度比0.27%減の7億8,973万トンと予想されている。
前月の予想からも281万トン下方修正されている。
中国の生産高が前年度比1,090万トン減(6.57%減)と予想されているうえ、
南米ブラジル、アルゼンチンでも生産高が前年度とほぼ同じと
伸び悩むことが予想されている。

ただ、2009-10年度は米国の増産分(同比2,082トン増)が大きいうえ、
世界の消費量伸び率が3.7%(3,171万トン増)と
ここ10年以内では比較的少ない予想となっているため、需給に逼迫感はない。
シカゴトウモロコシは当面400〜360セント内での展開が続くと思われるが、
米国の収穫作業次第ではファンドの利食い売りが活発化する可能性がある。

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