- 2011-05-02 (Mon)19:42
- 近藤雅世
- 金
ウサマ・ビン・ラディンの死は商品にとっては、下落要因になるようだ。5月2日ロンドンでは、金価格は1575.79ドルの史上最高値を付けた後で1540ドルまで下落、銀は、47.80ドルから45.12ドルに下落している。一時は43.04ドルまで下落した。リスクプレミアムが消失したと市場は受け止めたようである。北海ブレント原油価格も4.22ドル安の121.67ドルとなっている。また、COMEXの銀の証拠金が13.2%上げられて9500ドルから10750ドルになったことも足を引っ張ったようだ。先週月曜に9.2%証拠金が引き上げられ、一週間の間に二度も証拠金引き上げとなった。銀のファンドのネット買い残は、4月19日の41,433枚から4月26日には30,736枚と10,697枚25%減少している。どこかで天井は来るものだが、ウサマビンラディンがその端緒となるとは思わなかった。今後再び銀価格が上昇しないとは言えないが、その可能性はかなり少ないと思う。なぜなら、需給にまつわる上昇ではないため、投機玉が投げ始めればそれを食い止めるには相当な精力を要すると思われるからだ。