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FOMCの解釈

  • 2011-04-28 (Thu)18:39
  • 近藤雅世
米国連邦準備制度理事会(FRB)による4月のFOMCは27日終了し、バーナンキ議長は異例の記者会見を行ったが、机の原稿を見ることなく淀みない受け答えだったようだが、当然のことながら市場をにぎわすようなことは何も言わなかった。声明では、主に三つのことを述べている。一つは、景気はMODERATE PACEで回復しているが、インフレが近づいているという状況認識、もう一つは、FRBは、雇用の拡大と物価の安定のために、11月に決めた住宅債権等の買い上げは引き続き行うが、6000億ドルに上る長期国債の買い付けは予定通り6月末で終了するというQE2の終了宣言。三つ目は、FFレートは0〜0.25%のままfor an extended period据え置くというもの。
この決定は予想された通りのものであったが、市場は、金利が当分据え置かれることを積極的にとらえてドルは安くなり、そのためNY金価格は1530ドル台まで上昇し、株価は上昇したため原油価格も少し上昇した。恐らく金利は秋のFOMCまで上げられることはないだろうというのが市場の受け止め方である。ただ、短期金利は据え置かれても、6000億ドルの国債購入が無くなれば、米国債の巨大な買い手がいなくなるわけで、その分長期金利は高くなるだろう。景気が回復して企業の資金需要が伸びてくればこれも金利上昇の傾向となる。日本の震災と同じように、底が続く間は圧迫された暗いムードが続くが、長く圧迫されると復活したくなり、復興需要は急激に経済を拡大する可能性がある。それは長く低迷していた景気循環が正の回転を始めることで、金利は高くなり、金はどうしても安くならざるを得ないだろう。逆に原油やプラチナ等は高くなる可能性がある。

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