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大豆相場は3月末まで下落か?

  • 2010-03-15 (Mon)20:38
  • 大場良博
  • 大豆
シカゴ大豆相場は米国のタイトな期末在庫が支援材料となり、横ばいでの推移を保っている。しかし、一方では豊作観測が強まっている南米からの将来的な荷圧迫が警戒されている。目先は3月31日に発表される「作付意向面積」の発表まで目ぼしい材料がないことを考えると、頭重い展開が続く可能性が高いだろう。

米国農務省から10日に発表された3月の需給報告によると、
2009-10年度の世界全体の大豆生産高は前年度比約21%増の2億5,591万トンに達すると予想されている。前月予想比では89万トンの上向き修正である。2009-10年度の米国の生産量は5万トンの下方修正にとどまった一方、ブラジルが収穫面積拡大、単位当たり収量増加を背景に前月比100万トン引き上げられ、過去最高の6,700万トンと予想されている。2009-10年度の期末在庫は前年比44%増の6,067万トンと予測されている。前月比では94万トンの上方修正。米国が54万トン下方修正されたものの、アルゼンチン、ブラジル、インドが上向き修正された。

なお、米国農務省の予想によると、2009-10年度の南米ブラジル・アルゼンチンの大豆生産量は過去最高が予想されている。いくら中国の輸入需要が堅調とは言え、前年からの増量分を全て中国が吸収できるとは考え難い。世界第二位の大豆生産国であるブラジルの農業調査会社セレレスが8日に発表した報告によると、2009-10年度の同国大豆収穫進捗率は3月5日時点で32%に達し、前週の26%を上回ったという。予想収穫高は過去最高の6,578万トン。前年同週は、収穫高5,700万トンのうち26%だった。同国はこれまでのところ、降雨に恵まれ、土壌水分が潤沢となり、昨年9月に作付けした作物の生育が進んだ。大豆地帯では、降雨が弱まり始め、収穫を控えた成熟中の作物が乾く見通し。生産者は農作業が進むと見込んでいる。

一方、ブラジル貿易局(Secex)の月次データによると、同国の2月の大豆輸出量は66万3,800トンであった。前年同月比では3.7%減となっているものの、前月の9万3,000トンからは大幅アップである。同国の輸出量は、例年2月を境に活発化する傾向があるが、2009-10年度は過去最高の豊作になることが予想されているだけに、今年も同様の動きになるものと思われる。春から夏に向けて例年以上に安価な南米産が大量に出回り始める可能性が高い。シカゴ大豆相場にとって大きな重石になりそうだ。

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