- 2011-10-04 (Tue)11:09
- 近藤雅世
- 原油
現在の問題は、世界的に景気低迷が長引きそうであるということだ。
更に悪いことには、リーマンショック以降各国が金融緩和を続けてきたため、
利下げや金融緩和といった新たな景気対策が取り難いこと、敢えてそれを
行えばインフレの懸念が生じ、悪性にスタグフレーションに陥る可能性があるこ
と、政治的に安定した国が少なく、ねじれ国会により大胆な政治的決断が果たせ
ず、財政投資が後手に回りそうなこと等である。
また、頼りの中国や新興諸国の景気も、中国のGDPは8%に落ちる見通しなど、少
し退潮気味となっている。中国では不動産バブルの崩壊による大手不動産業者の
倒産と銀行の不良資産増加が懸念される。
そうした中で原油価格は80ドルを割ってきた。原油需給の背景には150万バレル
減少してきたリビアの原油生産量が、いずれ元に戻るが、リビア減産を受けて
160万バレル増産してきたOPEC諸国がリビアの増産に合わせて減産できるかとい
う問題を抱えており、需要が増えなければ供給は過剰となる。
原油価格は更に下落して75ドル以下になる可能性がある。
商品先物取引の場合、価格が下がることも収益機会の一つであるので、価格が下
がることにも喜びを感じていただきたい。なぜなら原油価格を下げれば日頃使う
ガソリン価格が下がるからだ。
更に悪いことには、リーマンショック以降各国が金融緩和を続けてきたため、
利下げや金融緩和といった新たな景気対策が取り難いこと、敢えてそれを
行えばインフレの懸念が生じ、悪性にスタグフレーションに陥る可能性があるこ
と、政治的に安定した国が少なく、ねじれ国会により大胆な政治的決断が果たせ
ず、財政投資が後手に回りそうなこと等である。
また、頼りの中国や新興諸国の景気も、中国のGDPは8%に落ちる見通しなど、少
し退潮気味となっている。中国では不動産バブルの崩壊による大手不動産業者の
倒産と銀行の不良資産増加が懸念される。
そうした中で原油価格は80ドルを割ってきた。原油需給の背景には150万バレル
減少してきたリビアの原油生産量が、いずれ元に戻るが、リビア減産を受けて
160万バレル増産してきたOPEC諸国がリビアの増産に合わせて減産できるかとい
う問題を抱えており、需要が増えなければ供給は過剰となる。
原油価格は更に下落して75ドル以下になる可能性がある。
商品先物取引の場合、価格が下がることも収益機会の一つであるので、価格が下
がることにも喜びを感じていただきたい。なぜなら原油価格を下げれば日頃使う
ガソリン価格が下がるからだ。
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