- 2010-08-19 (Thu)11:44
- 近藤雅世
- 原油
18日のNY原油価格は一時73.83ドルと7月7日の71.44ドル以来約一カ月半ぶりの安値をつけたが終値は75.42ドルだった。8月4日の82.97ドルから7.55ドル約9%の値下がりである。米国の原油在庫は多く、ガソリン、留出油在庫も過去5年平均を上回っている。そうした重しはあるものの、かなり下値となってきたイメージである。先週のガソリン出荷量は、前週比2.4%増、前年同期比2.8%増であった。かなりガソリン需要は回復している模様だ。留出油出荷量も前週比8.1%、前年同期比6.0%増と復調気配である。ただ、こうした評価は市場は見ていないので、隠れた好調要因に過ぎない。原油価格は株価と連動しているので、米国DOW平均株価は10400ドル前後で停滞している。ただ、GMが再上場され、米国政府はその売却益で潤う。いくらで売れるかわからないが短期の運用としてはかなりの成果を米国政府は得るであろう。懸念されていたアイルランドの国債が、5倍の倍率で多くの入札があった。世界的にDULLな株価も、少し回復してくるかもしれない。株価に連動した原油価格は、株価の復調とハリケーンの発生があれば上昇するだろう。今日のところはハリケーンの霞さえ無いが、8月末〜9月にかけてたくさん発生することは間違いない。そう思えば石油は仕込み時かもしれない。
<< ハリケーンの卵 発生 |