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地震に負けないようにがんばりましょう

  • 2011-03-17 (Thu)11:36
  • 近藤雅世
そろそろ余震も少なくなってきたようだ。問題は福島原子力発電所だが、IAEA(国際原子力機関)は「我々は、福島原発の状況をOUT OR CONTROL(制御不能)とは判断せず」と昨日述べている。臨界再発防止に向けて、あらゆる対策が講じられているものと信じたい。世界114カ国から支援のメッセージが届き、11か国から支援部隊が入国している。一方で外国企業は首都圏から関西方面あるいは、国外に退避するように指示が出たようだ。海外では、米国第七艦隊空母ドナルド・レーガンが福島沖から160km後退したというニュースにより、日本は放射能で汚染されたと勘違いしているようだ。こうした危機的状況では、何事も情報が大切で流言飛語に惑わされることなく、正しい情報を認識するよう心がけたいものだ。

円は、17日1995年4月19日に付けた1ドル=79円75銭の戦後最高値を約16年ぶりに更新した。その後も円高の流れは止まらず、17日早朝のシドニー市場では、一時76円25銭と最高値をさらに塗り替えた。与謝野馨経済財政担当相は17日午前、円が史上最高値を更新したことについて「円高は極めて思惑的、投機的動きによって起きた」とした上で、ひとつの背景として、生保や損保が大地震で保険金の支払いが増えるため海外資産を売却し、日本へ円転する可能性があるとの思惑が市場で出回っていると指摘した。

日経平均株価は15日の暴落の後少し盛り返しているようだ。地震も、計画停電も慣れてくるとそれほどの苦痛ではなくなる。被災者のみなさまの御苦労はたいへんなものがあるとは思うが、それに比べれば、東京での生活は苦労と言えるほどではなく、先週から止まっていた工事も再開されている。

16日の朝一番である通信社から取材があった。世界一トウモロコシを輸入している日本のトウモロコシ需要は震災で減少するのだろうかとおっしゃる。何のことだろうと不思議に思うと、東北地方では飼料の17%を消費しているという。海外ではそれが全滅になり日本のトウモロコシや大豆の需要が激減すると見ているという。日本はトウモロコシは世界い一だが、大豆は世界第三位、小麦は世界第四位の消費国である。こんな小さな国でそれほどのインパクトを持つ大国である。実際に日本に住んでいると、今回の地震が局地的であることは十分体感しているが、海外から見ると日本はあの津波に飲み込まれてしまったように感じるのであろう。15日のシカゴコーン・大豆・小麦価格はストップ安になっているが、日本の需要が激減するというニュースで下落したのだそうだ。

情報は真偽を見分ける必要がある。しかし、たとえ事実とは異なっていても、市場を動かすのは投資家心理であり、その心理は今リスク資産から撤退して安全資産に移ろうとしている。その割には金価格は上がっていないが、他の商品価格は軒並み下落している。ということは、金価格はもうじき上がり始めるのではないだろうか?
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