- 2010-05-20 (Thu)09:47
- 近藤雅世
- 金
金価格は下がるのではないかと書こうと思っていたら、ニューヨーク金価格は2日連続で下落してしまった。5月11日に更新した史上最高値は、14日までしか続かなかった。5月12日の相対力指数(RSI:14日)は75.85だった。ストキャスティックオシレーターはSlowKが88.3、SlowDが87.58で確かに上から下にSlowKが交差しているが、子の程度のことは何度もあるので、二つのテクニカル指標で金の値下がりを予測することは難しかったであろう。ただ、感覚的には、史上最高値が続くときはそろそろ天井だと思っても不思議ではない。
さて、今後どうなるかであるが、当分金価格は調整局面が続くであろう。ドイツでは債券の空売り規制が出された。価格が乱高下するときはファンドや投機筋に対する規制が強まる。それは資金の出してを躊躇させ、一旦資金を引き上げる動きとなる。規制そのものが怖いわけではないが、政府の怒りを買ってまで投資する場面ではない。少し、ほとぼりの冷めるまで待とうという態度になるだろう。
その後金価格は再び上がるだろう。なぜなら、欧州の危機は益々深刻になり、米国の住宅ローンの返済不能は増加するだろう。そのため、欧州でも米国でも金融機関の不良債権は積もるだろう。それがやがて重石となり、ユーロ安でかつドル安にする。また、中国では、近い将来利上げがあると思われる。これまでの景気高揚のための財政投融資は一転して金融引締め、利上げの動きとなるだろう。そうなれば中国株安となる。それが新興諸国の株価を引き下げる。新興諸国への投資も危なく、ユーロもドルもだめで、安全資産としての米国国債も信用できないとなれば、頼れるものは金しかなくなる。
ただし、中国の利上げが即金高になるとは限らない。ドルキャリートレードの巻き戻しや円キャリートレードの巻き戻しが起こり、ドル高、円高になる可能性がある。そうなれば、ドルベースでも円ベースでも金価格は押し下げられる。しかし、その下落圧力があっても、金の魅力は強いものがあるだろう。従って当面は下落局面であるので、利が乗っていれば早めに手仕舞うのが良いだろう。買いは急ぐ必要は無い。上がり始めて買っても遅くは無いだろう。
さて、今後どうなるかであるが、当分金価格は調整局面が続くであろう。ドイツでは債券の空売り規制が出された。価格が乱高下するときはファンドや投機筋に対する規制が強まる。それは資金の出してを躊躇させ、一旦資金を引き上げる動きとなる。規制そのものが怖いわけではないが、政府の怒りを買ってまで投資する場面ではない。少し、ほとぼりの冷めるまで待とうという態度になるだろう。
その後金価格は再び上がるだろう。なぜなら、欧州の危機は益々深刻になり、米国の住宅ローンの返済不能は増加するだろう。そのため、欧州でも米国でも金融機関の不良債権は積もるだろう。それがやがて重石となり、ユーロ安でかつドル安にする。また、中国では、近い将来利上げがあると思われる。これまでの景気高揚のための財政投融資は一転して金融引締め、利上げの動きとなるだろう。そうなれば中国株安となる。それが新興諸国の株価を引き下げる。新興諸国への投資も危なく、ユーロもドルもだめで、安全資産としての米国国債も信用できないとなれば、頼れるものは金しかなくなる。
ただし、中国の利上げが即金高になるとは限らない。ドルキャリートレードの巻き戻しや円キャリートレードの巻き戻しが起こり、ドル高、円高になる可能性がある。そうなれば、ドルベースでも円ベースでも金価格は押し下げられる。しかし、その下落圧力があっても、金の魅力は強いものがあるだろう。従って当面は下落局面であるので、利が乗っていれば早めに手仕舞うのが良いだろう。買いは急ぐ必要は無い。上がり始めて買っても遅くは無いだろう。
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