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コーヒー相場は140セント台を回復

9月下旬以降、インターコンチネンタル取引所(ICE)のコーヒー先物価格は
再び上昇に転じており、10月15日には高値が昨年9月以来となる143セントに達しました。

世界最大の生産国であるブラジルの通貨レアルが対米ドルで上昇していることから
生産者が売りを控えており、輸出用の豆や取引所の認証在庫が減少傾向にあるほか、
今後、先進国の季節的需要が回復するとの期待が押し上げ要因になっているようです。
なお、ICEの認証在庫は10月16日時点で330万3,529袋となっています。
昨年末以降、ほぼ一直線で減少し続けており、今のところ回復の兆しは見えていません。

ブラジルのグリーンコーヒー輸出業者協会が10月6日に発表した報告によると、
同国の9月のグリーンコーヒー輸出高は239万袋(1袋=60キロ)となり、
前年同月の271万袋を12%下回っています。
(内訳はアラビカ225万袋(前年同月比6%減)、ロブスタ131,291袋(同58%減))。
また、2008-09年度産のホンジュラスとコスタリカの輸出も、
前年度比でそれぞれ11%、17%ずつ減少しました。

また、世界第3位のコーヒー輸出国であるコロンビアで
生産高の縮小が予想されていることも 価格上昇要因の一つとなっています。
同国のコーヒー生産者協会の発表によると、
当初1,150万袋と予測されていた2009-10年度の収穫量は
開花期、収穫期に長雨や豪雨となった影響から、
1,030万袋に留まる可能性が高い予想されています。
また、肥料使用率の低や老木再生計画によって、
収穫可能な面積が縮小したことも背景にあります。
老木再生計画とは 老木をより生産性の高い若い木と置き換えるものですが、
この若い木が安定するまでは 生産量が一時的に減少することになります。

ブラジルでは 現在2010-11年度の開花期に突入しており、同国のサフラス社は
生産高を過去最高の5,300万〜5,500万袋(1袋=60キロ)と予想していますが、
まだまだ今後の天候次第というところもあるため、
当面は現状の 「世界的な在庫不足」を意識した展開が続く可能性が強いと思われます。

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