- 2020-01-15 (Wed)10:00
- 近藤雅世
- マーケット全般
香港のハブとしての役割は意外に知られていない。例えば香港の港が扱うコンテナの量は、日本の横浜と神戸港を合わせたより多い。そして、その港のコンテナターミナルは李嘉誠という個人の持ち物だというと驚かれないだろうか。彼は長江実業のオーナーで、香港島と九龍半島を結ぶトンネルも彼のものである。中国人は現金決済を好む。人を信用していないので、掛け売りは好まない。香港埠頭に接岸するコンテナ船が1本陸揚げされるたびに、李嘉誠の懐にコンテナ取扱料が入り、トンネルを1台車が通貨するたびに李嘉誠に通行料が入る。そうした収入に税金はほとんどかからない。私が住んでいたマンションにはロールスロイスとランボルギーニがざらにあった。
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