- 2019-03-06 (Wed)14:57
- 近藤雅世
- マーケット全般
商品価格には季節性があるものがある、その代表的なものは穀物価格だる。北半球では作付けは4月から6月であり、作付けに向けて、何を植えるかを決めねばならない。2月頃に種苗企業から種を購入する。したがって12月から2月頃の穀物間の価格差がその年の作付け量を左右する。高い方、あるいは高くなりそうな方を農民は作付けする。作付けが多いとその後の価格は下がる。3月末にUSDA(米国農務省)から公表される作付け意向面積は一つの目安となり、それを予想して価格は動き、その結果でまた価格は動く。
作付けしても立派に生育するとは限らない。作付け時に大雨が続くと、種が流されてしまう。また種まき作業が遅れる。トウモロコシの作付けの方が大豆よりも早くから行われる。トウモロコシの作付けが遅れると、大豆に切り替えるので、その後の大豆価格が下がってトウモロコシ価格は上がることになる。逆にトウモロコシの作付けが早すぎると、遅い寒波襲来によって霜が降りるとトウモロコシは発芽しなくなることもある。
6月頃に作付けが完了すると、7月初めの天候を待つことになる。高温乾燥となると受粉がうまくいかないので干ばつは価格を押し上げる。また大雨が降って洪水となれば、作付けしたトウモロコシは流されてしまう。
毎年2月から3月頃に今年は干ばつになるかもしれないと一種の賭けに出る投資家もいる。だから2月から6月頃までは価格が上昇しやすい。実際に干ばつになれば、7月初から月末にかけて価格は急騰することもある。
何もなければ、手じまい売りとなるが、それでも2月や3月の価格よりは高いことが多い。
収穫が順調だと価格は下落する。毎年トウモロコシも大豆も8月末から9月初にかけてはハーベストプレッシャーと言って収穫時の下落となる。この時期はショートポジションを持つ人も多い。
10月頃からは南米の作付けが始まる。北半球と逆転した季節要因が当てはまる。4北半球の4月は南半球の10月、7月は1月である。エルニーニョやラニーニャによる気候変動は、北米よりも南米で影響を受けやすい。
エルニーニョとは南米チリ沖の海面水温が上昇することで、ラニーニャはその海面水温が冷たくなることである。海面水温が高いと大雨が降りやすく、冷水なら寒い夏となりやすい。3月の今頃は南半球では収穫の真っ最中である。3月から4月にかけて南半球から輸出が行われる。
このように、価格に季節要因があるのは、農産物だけではなかろうか。
作付けしても立派に生育するとは限らない。作付け時に大雨が続くと、種が流されてしまう。また種まき作業が遅れる。トウモロコシの作付けの方が大豆よりも早くから行われる。トウモロコシの作付けが遅れると、大豆に切り替えるので、その後の大豆価格が下がってトウモロコシ価格は上がることになる。逆にトウモロコシの作付けが早すぎると、遅い寒波襲来によって霜が降りるとトウモロコシは発芽しなくなることもある。
6月頃に作付けが完了すると、7月初めの天候を待つことになる。高温乾燥となると受粉がうまくいかないので干ばつは価格を押し上げる。また大雨が降って洪水となれば、作付けしたトウモロコシは流されてしまう。
毎年2月から3月頃に今年は干ばつになるかもしれないと一種の賭けに出る投資家もいる。だから2月から6月頃までは価格が上昇しやすい。実際に干ばつになれば、7月初から月末にかけて価格は急騰することもある。
何もなければ、手じまい売りとなるが、それでも2月や3月の価格よりは高いことが多い。
収穫が順調だと価格は下落する。毎年トウモロコシも大豆も8月末から9月初にかけてはハーベストプレッシャーと言って収穫時の下落となる。この時期はショートポジションを持つ人も多い。
10月頃からは南米の作付けが始まる。北半球と逆転した季節要因が当てはまる。4北半球の4月は南半球の10月、7月は1月である。エルニーニョやラニーニャによる気候変動は、北米よりも南米で影響を受けやすい。
エルニーニョとは南米チリ沖の海面水温が上昇することで、ラニーニャはその海面水温が冷たくなることである。海面水温が高いと大雨が降りやすく、冷水なら寒い夏となりやすい。3月の今頃は南半球では収穫の真っ最中である。3月から4月にかけて南半球から輸出が行われる。
このように、価格に季節要因があるのは、農産物だけではなかろうか。
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