商品相場専門のアナリストが、独自の視点で最新の相場動向を分析! 先物投資で利益を上げるためのコツとファンダメンタルが学べます。株式、為替以外をポートフォリオに!と考えている投資家にもおすすめです。

Home > マーケット全般 > ルサールについて

ルサールについて

Rusalについて
<事業所・工場>
ロシアのアルミ精錬メーカーRusal(ルサール)は5大陸19カ国に事業所をもち、主アルミ地金の世界の生産量の5.8%、アルミナ生産量の6.3%を占めるアルミ地金精錬工場は9か所がロシア国内、1か所がスウェーデンにある。アルミナ精製工場はロシアに4か所、アイルランド、ウクライナ、ジャマイカ、イタリア、ギニアにある。ボーキサイト鉱山は、ロシアに2か所、ギニアに2か所、ガイアナ、ジャマイカにある。その他アルミフォイル工場4か所、アルミパウダー工場3か所、シリコン工場2か所、アルミホイール工場が1か所ある。(2017年同社決算書)
<沿革>
2000年3月30日 - プーチン政権と親密な関係にあるとされるオレグ・デリパスカらがアルミ精錬所や原料のボーキサイトを産出する鉱山を統合して創業した。
2006年 - アルミ製造ロシア第2位のスアール(СУАЛ)と、スイスの商社グレンコア(Glencore)のアルミニウム部門を約300億ドルで買収し、米国のアルコア(約355万トン)を抜いて世界最大のアルミメーカーに躍り出ることとなる(出資比率はルサールが64.5%、スアールが21.5%、グレンコアが14%)。
2010年 - ロシア企業初で香港上場。上場時の公募価格は10.8香港ドルであった。ルサールは2017年時点で世界最大のニッケル・パラジウムメーカー「ノリリスク・ニッケル」株の27.82%を保有している。
2017年の売上高99億ドル。経常利益15億ドル、税引後利益12億ドルの巨大企業である。 
<米国による経済制裁>
 4月6日ドナルド・トランプ米政権は、ロシアの個人、企業、政府関係者などを対象とする制裁を発動した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に近いとされるオリガルヒ(新興財閥)やその企業など、数多くの法人や個人が対象となった。

 トランプ政権による制裁としては、これまでで最も厳しい措置の1つ。米国は新たな制裁を決めた理由として、ロシア政府が米国の民主主義を攻撃し、敵対的なサイバー活動を繰り広げたほか、シリアの戦争に介入したことを挙げた。欧米諸国とロシアの緊張はすでに冷戦以来の水準まで高まっているが、今回の措置でさらに悪化する公算が大きい。

 スティーブン・ムニューシン米財務長官は同日、「ロシア政府は、オリガルヒや政権エリート層に、不当な利益をもたらしている」と述べた。
 財務省によると、制裁対象にはアルミニウム大手ユナイテッド・カンパニー・ルサール(UCルサール)が含まれる。
米当局者は今年に入り、オリガルヒや腐敗した政治家、プーチン大統領側近の政権エリートに関するリストを作成しており、今回の制裁はこの機密報告書に基づく措置だ。
ムニューシン長官らは1月以降、プーチン氏と関係が近いオリガルヒや腐敗した政治家などのリストを基に、新たな制裁を下す意向を示唆していた。
 欧米当局者によると、オリガルヒに対する制裁措置の可能性を巡り、ロシアのエリート層には動揺が広がり、一部では資産を欧米当局の手の届かないところに移す動きも出ている。
 米政府高官らは、トランプ政権が今後もロシアへの圧力を強める構えだと話している。

null

トランプ政権はロシアのオリガルヒ(新興財閥)などを相手取った新たな制裁に乗り出した。写真は制裁対象に含まれるオレグ・デリパスカ氏(右)とロシアのプーチン大統領(2017年) Photo: Klimentyev Mikhail/Zuma Press
(Wall Street Journal)

null

その結果アルミ価格は4月3日の1977.7ドルから4月19日の2590ドルまで+612.3ドル、+30.9%高となった。子の値上がりは一時的であったが、反落した後でもまだ2,206ドルとほぼ中間地点にいる。

Home > マーケット全般 > ルサールについて

キーワードで検索
リンク
Feeds
1. 免責事項
  • 掲載される情報は株式会社コモディティーインテリジェンス(以下「COMMi」という)が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
  • 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。
  • 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
  • COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
  • 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
  • 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
  • COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。
  • 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
  • 以上の点をご了承の上、ご利用ください。
2. 商品先物取引の重要事項
商品先物取引の重要事項はこちら >>
3. ディスクローズについて
当社のディスクローズ資料は当社本支店および日本商品先物取引協会(本部・支部またはホームページ)で閲覧できます。
日本商品先物取引協会ホームページ >> [情報開示]
サンワード貿易ホームページ ディスクローズ情報>>
サンワード貿易お客様相談室
<北海道>電話:0120-57-5311  /  <関東>電話:0120-76-5311  /  <関西>電話:0120-57-5311

Page Top