- 2018-01-11 (Thu)09:59
- 近藤雅世
- マーケット全般
みなさん、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。正月を寝正月で過ごしてふとチャートを立ち上げたら、米国のNY金価格と日本の東京金価格が棒上げに上げていたのを見て驚いた。新聞ラジオで、米国株価や日経平均株価が好調を維持して新高値を付けていたのは知っていたが、商品価格までその恩恵を受けていたことは見逃していた。年末から今年にかけて、つまり昨年12月22日と今年1月の価格を比べてみると、NY金価格は、1月5日の1320.3ドルまで12月22日から+44.9ドル、+3.5%上昇し、NYプラチナは、1月5日の971.2ドルまで+49.1ドル、+5.3%上昇、NYパラジウムは1084.9ドルまで+40.0ドル、+3.8%上昇、NY原油は、61.4ドルまで+3ドル、+5.1%上昇した。
なぜそうなったかを調べると、12月のFOMC議事録でハト派的感触を見た市場はドル売りとなった。ちなみに、昨年一年間で損失を出したファンドは、ドル買い戦略を取ったファンドのみであるという。
ドルインデックス1月5日の91.95まで▲1.40、▲1.5%下落した。2017年は最後までドルが安い年であった。ドル安が貴金属・原油高の一因となっている。
一方ご承知のように、米国ダウ平均株価は過去最高値を更新し続け、日経平均株価ほか、世界各国の株価も上昇している。株式投資家のほとんどは、そろそろ天井ではないかと恐れを成しており、一部利食いして下落に備えた金投資等分散投資を始めているものと思われ、セーフヘブンとしての貴金属が買われたものと思われる。
一方原油価格は、年末に公表された米国の石油週報で、原油在庫が更に大幅に減少しているが、米国の石油生産は席稼働リグ数が▲5本減少するなど、60ドルを超えた水準でも、一層増産するという構えが見られず、一部シェールオイル開発企業は自社株を売却する方向で動いている。そのため、米国の原油生産量が過去最大の日量1000万バレルを超えるには時間がかかるとの市場の見方が出始めている。こうしたことが、60ドル台でも価格を安定させる方向に向かわせている。
幸先の良い商品価格でスタートした今年は、先行き希望が持てそうである。貴金属や原油価格が上がり、春には穀物が夏の天候不順を勝手に思い描いて買われて上昇し、商品価格の上昇によりインフレ懸念となり、金は一層買われるというシナリオはありだろうか?
なぜそうなったかを調べると、12月のFOMC議事録でハト派的感触を見た市場はドル売りとなった。ちなみに、昨年一年間で損失を出したファンドは、ドル買い戦略を取ったファンドのみであるという。
ドルインデックス1月5日の91.95まで▲1.40、▲1.5%下落した。2017年は最後までドルが安い年であった。ドル安が貴金属・原油高の一因となっている。
一方ご承知のように、米国ダウ平均株価は過去最高値を更新し続け、日経平均株価ほか、世界各国の株価も上昇している。株式投資家のほとんどは、そろそろ天井ではないかと恐れを成しており、一部利食いして下落に備えた金投資等分散投資を始めているものと思われ、セーフヘブンとしての貴金属が買われたものと思われる。
一方原油価格は、年末に公表された米国の石油週報で、原油在庫が更に大幅に減少しているが、米国の石油生産は席稼働リグ数が▲5本減少するなど、60ドルを超えた水準でも、一層増産するという構えが見られず、一部シェールオイル開発企業は自社株を売却する方向で動いている。そのため、米国の原油生産量が過去最大の日量1000万バレルを超えるには時間がかかるとの市場の見方が出始めている。こうしたことが、60ドル台でも価格を安定させる方向に向かわせている。
幸先の良い商品価格でスタートした今年は、先行き希望が持てそうである。貴金属や原油価格が上がり、春には穀物が夏の天候不順を勝手に思い描いて買われて上昇し、商品価格の上昇によりインフレ懸念となり、金は一層買われるというシナリオはありだろうか?
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