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原油価格はレンジ相場

 原油やゴムの価格を聞かれるとレンジ相場という以外に思いつかない。レンジ相場とは一定の範囲内で価格が上下動をする相場つきである。価格の動きの大半はレンジ相場だと思って間違いない。
 原油の場合、昨年11月や今年5月に決められたOPEC諸国による減産の効果がリビアやナイジェリア等増産している国が多いという点や、世界の需給は供給過剰がこの5年以上続いているということなど、弱気の要因には枚挙にいとまがない。
一方米国の原油在庫は8週連続で減少しているという事実は強気の要因であり、先週石油掘削稼働リグ数が2週連続で減少したというのも、今年後半に増加すると見られていた米国のシェールオイルの生産が先延ばしされるのではないかという意味で、強気の要因となっている。
 しかし、いずれも光輝く情報ではない。手垢のついた薄汚れたニュースであり、今更だからという感じである。つまり決定的な要因とはなっていない。
従って、原油価格は横這いだろうと言うしかない。55ドルを超えると高すぎると思われ、かといって42ドルを下回ると安すぎると思われる。東京原油価格では3万円と4万円の間で当分動くのではなかろうか。
ただし、マラッカ海峡で大事故が起こり通行不能になるなどの事件や事故が起きれば別であるのは言うまでもない。

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