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秋からの主役

秋から上昇する可能性が高い銘柄は、「アラビカ」だと思います。

2009-10年度は世界のコーヒー在庫率が
歴史的な低水準に落ち込むことが予想されています。
なお、国際コーヒー機関(ICO)が8月13日に発表したレポートよると、
2009-10年度の世界需給は生産量 1億2,700万袋に対し、
需要量は1億2,900万袋と予想されており、
最低でも200万トンの供給不足になる見込みです。

現在は 世界最大の生産国であるブラジルで 収穫作業が順調に進んでいるため、
多くの買い手が商いを手控えており、NYコーヒー市場も未だ下げ基調にありますが、
決してブラジルも在庫に余裕があるわけではありません。
米国農務省によると、2009-10年度のブラジルの在庫率は
前回の裏年と同じ、過去最低の5.9%にまで落ち込むことが予想されています。
一方で自国消費量は1,847万袋と過去最高を記録する見込みであり、
輸出余力は前年ほど多くはありません。

ちなみに、既にブラジルの輸出動向には異変が見え始めています。
ブラジル貿易局(SECEX)によると、7月のコーヒー輸出は193万4,100袋と
前年同月を10.7%上回ったものの 前月比では17.3%も減少しました。
7月の輸出量が前月比でこれほどの差が出ることは珍しいと言えるでしょう。
この背景には、ブラジルの通貨レアルが対ドルで上昇傾向にあることや、
同国政府の農家支援策を背景に、産地筋の売り意欲が低下していることもあるようです。

現在は 焙煎業者の多くがまだ夏季休暇中のため、
需給を反映した値動きになりにくい状況ですが、
ブラジルの収穫期が終わり、ある程度 生産量が確定する9月に入れば、
いずれ逼迫懸念から上昇に向かうものと思われます。
外部環境が持ち直せば、再び140セント台を回復する可能性もあるでしょう。

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追伸:
先日のセミナーで、「穀物の生育期はどのサイトで天候情報を確認しているのか?」
という質問を頂きました。

個人的に利用しているサイトは以下です。
現在の天気図から48時間後まで12時間刻みで予想図が確認できます。
米国の予想天気図

英語が苦手だが、具体的な予想コメントが読みたいという場合は、
日本先物情報ネットワーク社のサイトにも載っていますので、
こちらで確認して下さい。

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