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大豆の懸念材料

  • 2009-08-17 (Mon)18:48
  • 大場良博
  • 大豆
先週12日、米国農務省から8月の需給報告が発表されました。

今回の需給報告で特徴的だった点は、
トウモロコシの単収が引き上げられた一方で、大豆の単収が引き下げられたことです。
同じコーンベルト地帯で生産され、天候状況も同じだったにも関わらず、
なぜこの様な差が生じたのでしょうか?
しかも、大豆の方が遺伝子組換え種子の利用率が高いはずです。
( 2009年の場合、大豆は90%、トウモロコシは85%が遺伝子組換え種子 )

この背景には2つの理由があります。
一つは、冬小麦の裏作として大豆を植えた土地が多かったために、
土壌の栄養状態にバラつきがあったこと。
またもう一つは、今年は大豆の作付けが遅れたため、
光周性の影響から生育に遅れが生じていることです。
ちなみに大豆の場合、9月10日を過ぎると
どんなに天候が良好でも単収が改善することはないと言われています。

昨年も今年と同様に 春先の長雨の影響で作付けが大幅に遅れましたが、
実際に単収の経過を見ると、最終的には39.6ブッシェルにまで低下しました。

産地である米国中西部では、ここ数週間ようやく気温が上昇しており、
これまでの低温による生育ペースの遅れを挽回する絶好の機会となっています。
しかし、昨年の経験を踏まえると、生育状況が似ている今年も
需給報告が出される度に単収が下方修正される可能性が残っていると言えます。

2009-10年度は作付面積が昨年に比べて大幅に増加した影響から
過去最高の生産高になることが予想されていますが、
全く懸念材料がなくなったわけではないということを
頭に留めておく必要があるでしょう。

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