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再調査の行方は・・・?

今月に入ってから、シカゴトウモロコシ相場が大幅に下落しています。

今月5日、米国の穀物調査会社インフォーマ・エコノミクスが最新の予測調査で
2009-10年度の米国トウモロコシの予想生産高が
最終的に129億9,100万ブッシェル(単収164.0ブッシェル)になると
推計したことが相場の圧迫要因となっているようです。
米国農務省が7月に発表した予想生産高は、
122億9,000ブッシェル(平均単収153.4ブッシェル)でした。

12日の需給報告では 再調査に基づいた作付面積が発表される予定ですが、
単収の上方修正のみに意識が奪われ、あまり材料視されないかも知れません。
なお、再調査はイリノイ州、インディアナ州、ケンタッキー州、ミズーリ州、
ノースダコタ州、オハイオ州、ペンシルバニア州の計7州で行われました。
今年は春先に長雨の影響で作付けが遅れていた影響から、
市場ではトウモロコシの作付面積が大幅に減少すると見られており、
現時点では25万〜150万エーカーの減少が予想されています。

ただ、作付面積や収穫面積が下方修正されたとしても、
150万エーカー程度であれば需給逼迫につながる恐れは低いでしょう。
仮に収穫面積が7,874万4,822エーカーに下方修正された場合、
予想単収に変化がなければ生産高も120億7,900万ブッシェルにまで
引き下げられることになるが、期初在庫が17億7,000万ブッシェルと豊富なため、
2009-10年の総需要125億2,500万ブッシェルは問題なく賄うことが出来るためです。

気象予報によると、米コーンベルトの気温は
今週もさほど上昇しない見込みとなっており、
ホット・アンド・ドライ懸念が後退し、生育に良好な天候になるとみられています。
12日の需給報告の発表後は一段安となる公算が大きいでしょう。
テクニカル面の弱さもあり、7月29日の直近安値(322.75セント)近辺まで
下押す可能性があると思われます。

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