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The sweetest market.

  • 2009-07-27 (Mon)19:58
  • 大場良博
  • 粗糖
最近、いろんな方(特にマスコミ)から
「砂糖の動向について教えて下さい」と問い合わせを受けます。
普段は見向きもされず、東京に至っては存在すら忘れ去られている市場のため、
マスコミが異変に気付いた時には大抵、既にすごいことになっています。

7月24日現在、世界の砂糖価格の指標となっているICE取引所の砂糖先物10月限は
18.43セントと3年3カ月ぶりの高値水準にあります。

相場の牽引役は、世界第2位の生産国であるインドの生産&輸入動向です。
同国では先週、今期に入って初めてモンスーンに伴う例年以上の降雨が見られたものの、
80年超ぶりの大干ばつが既にサトウキビ栽培に打撃を与えています。
インドの生産地の約60%には灌漑設備が無いため、
どうしても雨頼みになりがちで、計画通りに生産することが難しいのです。
6月1日に始まったインドの夏植えのサトウキビ作付面積は
前年度に比べ1,000ヘクタールも減少すると見込まれており、
米国農務省は、インドの2009-10年度の砂糖輸入は250万トンに上ると予想しています。
(2008-09年度の輸入量は180万トン、2007-08年度はゼロ。)

なお、インドの7月1日現在の砂糖備蓄量は前年同期比55.6%減の760万トンでした。
上記のことも加味すると、備蓄量の減少により、10月から始まる来シーズンに
砂糖輸入量を増加することを余儀なくされる可能性が高いと言えるでしょう。

一方、世界最大の輸入国であるロシアでも降雨不足が見られており、
ビート(甜菜)からの白糖生産量が2009-10年度は290万トン以下(前年度は350万トン)に
減少すると予想されています。
異常気象を受けた供給逼迫や、新興諸国の旺盛な需要が
引き続き支援材料になると思われます。

ちなみに、ICE取引所の砂糖先物10月限の納会日は9月末です。納会までの期間が長く、
ファンド筋もトレンドフォローの買いに回りやすいことを考慮すると
2006年2月3日の19.73セントを抜くのは時間の問題と見てよいでしょう。

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