- 2014-10-28 (Tue)16:55
- 近藤雅世
- 経済動向
今年の9月4日を100とした海外の商品価格を比較すると、先週末10月24日に最も下がっている商品は、シカゴ大豆粕の77.8であるが、次いで、北海ブレント原油価格が85.8,NYガソリンも85.8と14%強下落しており、NYプラチナは88.7、NY銀が89.9シカゴ大豆が89.1と以上が10%以上値下がりしている商品である。これらのうち、貴金属は底を打っているように見えるが、石油関係はまだ下落途上とも見える。一方穀物は概ね元に戻りつつある。原油については、10月30日木曜日の日経CNBCテレビで話すので、ここでは詳しく書かないが、下落要因には3つあり、今後反転上昇する要因も3つあるとのみお伝えしておく。詳しくは木曜日の週刊原油にも書く。本日の週刊ゴールドで書こうと思って時間が無くて書けなかったのは、先週の週間展望のプラチナ欄に書いたことであるが、GFMS社がプラチナの1年予想を先週公表紙、2015年には非常にプラチナの需給は逼迫すると述べており、プラチナ価格は平均で1475ドルになると述べている(先週末のNYプラチナ価格は1250ドル)供給量は、鉱山生産が2012年から順に180.6トン、184.9トン、143.9トン、164.1トンとなり、スクラップの供給を足しても221.9トン、230.0トン、193.4トン、217.7トンとなる。一方需要は、222.8トン、211.8トン、222.4トン、237.8トンであり、2014年の供給不足は▲29トン、2015年の供給不足は▲20.1トンと見積もっている。Jhonson Matthey社の予測は、11月であり、かつ今年から10万円以上する有料になったため、購入を躊躇しているが、通常はGFMSの方が穏やかである。
ただ問題は、そうした需給の極端な逼迫を東京市場は反応せず、そのためNY市場も動かないという点である。流動性の少なさのため、買いに来た人を売り浴びせて撤退させる東京市場の大手投資家がいる限り、来年のプラチナ価格が上がるとは約束できないことが残念である。
ただ問題は、そうした需給の極端な逼迫を東京市場は反応せず、そのためNY市場も動かないという点である。流動性の少なさのため、買いに来た人を売り浴びせて撤退させる東京市場の大手投資家がいる限り、来年のプラチナ価格が上がるとは約束できないことが残念である。
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