- 2014-02-04 (Tue)19:05
- 近藤雅世
- 金
NY金価格は、1250ドルをはさんだ動きで終始している。ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーの今年の予測は弱気である。確かに金融緩和縮小が続くとすれば、あるいは、インフレ率はそれほど高くないとすれば、また、世界的に金融機関の信用不安がそれほど起きないとすれば、金価格が積極的に上昇する要因はあまりなさそうに見える。
しかし、中国における旧正月前後の金の需要の増加と、豪州ミント社が生産ラインを24時間3交代にしても、さばききれない金貨の需要があること、インドが4月以降、金の輸入規制措置を緩和するという動き等から、安値を続けていた金価格に実需が大量にじわじわと入ってきていることを感じる。ファンドもここ数週間買い越しとなっており、昨年11月の水準までネット買い残は増加している。
これらから判断して、金価格は、12月31日の1184.4ドルで底打ちをして上昇トレンドの端緒に着いたと思われる。ただ、金を積極的に買い上げる材料には事欠き、昨年8月の1434ドルまで上がるとはなかなか言い切れない。中国のシャドーバンキングの問題も中国政府は威信にかけても金融機関の倒産は起こさないという強い意志が感じられ、不良債権問題は中国政府・中央銀行の資金注入により先送りされるものと予想される。したがって、当面世界的な金融不安は見当たらない。金価格は1200ドル圏は脱するとしても1400ドル辺りが頭打ちとなるものと思えば、そのレンジで下値なら買い、1400ドルに近づけば売ればよいということになる。
しかし、中国における旧正月前後の金の需要の増加と、豪州ミント社が生産ラインを24時間3交代にしても、さばききれない金貨の需要があること、インドが4月以降、金の輸入規制措置を緩和するという動き等から、安値を続けていた金価格に実需が大量にじわじわと入ってきていることを感じる。ファンドもここ数週間買い越しとなっており、昨年11月の水準までネット買い残は増加している。
これらから判断して、金価格は、12月31日の1184.4ドルで底打ちをして上昇トレンドの端緒に着いたと思われる。ただ、金を積極的に買い上げる材料には事欠き、昨年8月の1434ドルまで上がるとはなかなか言い切れない。中国のシャドーバンキングの問題も中国政府は威信にかけても金融機関の倒産は起こさないという強い意志が感じられ、不良債権問題は中国政府・中央銀行の資金注入により先送りされるものと予想される。したがって、当面世界的な金融不安は見当たらない。金価格は1200ドル圏は脱するとしても1400ドル辺りが頭打ちとなるものと思えば、そのレンジで下値なら買い、1400ドルに近づけば売ればよいということになる。
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