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9日のUSDAの需給報告で、在庫率が縮小する?

一種の賭けではあるが、9日のUSDAの需給報告で、在庫率が縮小する。

一種の賭けと言う理由は、論理的には在庫率が縮小すると思っていても、
USDAがその通りに数字を書かず、生産を増やしたり、需要を抑えたり
数字を操る可能性があるということである。

仮に論理的な推論通りだとすれば、
1)通常2011/12年度の生産量は2012年1月の需給報告で確定する。
  従って供給は、以下で確定のはずである。
    作付面積  9190万エーカー
    収穫面積  8400万エーカー
    単収     147.2ブッシェル/エーカー
    期初在庫  1128百万ブッシェル
    生産   12358百万ブッシェル
    輸入      15百万ブッシェル 
    供給合計 13501百万ブッシェル
    
2)1月の需給報告の需要は、
    飼料その他 4600百万ブッシェル
    食品・種子・工業用
          6405百万ブッシェル
  (内エタノール 5000百万ブッシェル)
    国内消費計11005百万ブッシェル
    輸出    1650百万ブッシェル
    需要合計 12655百万ブッシェル
    期末在庫   846百万ブッシェル
    在庫率   6.69%
3)需要は、昨年5月の初回報告以来以下のように減少している。
    5月 13355百万ブッシェル 
    6月 13255 ▲100百万ブッシェル
    7月 13500 +245
    9月 13160 ▲340
   10月 12760 ▲400
   11月 12710 ▲ 50
   12月 12610 ▲  5 
    1月 12655 + 50
    
    合計       ▲700百万ブッシェル
  過去の需要は、
    2009/10年度の需要 13066 (1月は▲411)
    2010/11年度の需要 13265 (1月は▲610)
4)つまり、1月に予想されている2011/12年度の需要(2011年
  9月〜2012年8月までの国内および輸出需要)は昨年より610
  百万ブッシェル少なくなっている。
  本当にそんなに急に需要が減少するのだろうか?
  というのが小生の疑問である。
  
5)アルゼンチンとブラジルで、1月(北半球でいえば7月)の授粉期に
  乾燥気候となり、今年の生産は2600万トンの生産予定(USDAの
  1月予想)が1880〜2300万トンに12〜28%の減産となる見込み。
  
  また、米国からの輸出は少し悪かったが、1月の第3週から上向いてきた。
  つまり、南米から買おうと思っていた国々は、南米からの輸出が減少する
  ことに気付き、あわてて米国からの買い付けを急ぐのではないだろうか。

6)結論としては、2月9日現地時間8時半に公表される米国農務省の
  需給報告では、需要が上方修正されて在庫率が減少する可能性があるという
  ことである。

  つまり、9日にシカゴコーンと大豆は価格が上がるのではないだろうか?
  なお、必ず約束されたものではないことをお断りしておく。

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