- 2012-01-26 (Thu)18:19
- 近藤雅世
- 白金
NYプラチナ価格は12月29日に1347ドルの底値を付け、その後上昇に転じている。
1月25日は1579.6ドルと232.6ドル、約17%の上昇である。
利食い売りで一時的に下がることはあるかもしれないが、基調は上げであろう。
その理由は、
1)米国と日本の自動車生産が回復している。米国は2011年1280万台の自動車を
生産し、中国に次いで世界第二位を保ったが、2012年はGMとフォルクスワーゲン
によれば、2012年は1350万〜1400万台になると予想している。昨年の伸び率が10
%に対し今年は5〜9%の伸びを見込んでいる。
一方日本は、18日日本自動車工業会が公表した国内新車販売台数は円年比19.1%
増の501万5500台という。いずれも大幅な伸びとなる。
こうした自動車生産の回復は自動車に使用する排気ガス用触媒の需要を伸ばすに
ちがいなく、ディーゼルエンジン自動車やトラックに必要なプラチナの需要の伸
びを連想させる。
2)中国では北京市が先日スモッグにより北京空港に飛行機が着陸することが出
来ず閉鎖となった。
1月25日は1579.6ドルと232.6ドル、約17%の上昇である。
利食い売りで一時的に下がることはあるかもしれないが、基調は上げであろう。
その理由は、
1)米国と日本の自動車生産が回復している。米国は2011年1280万台の自動車を
生産し、中国に次いで世界第二位を保ったが、2012年はGMとフォルクスワーゲン
によれば、2012年は1350万〜1400万台になると予想している。昨年の伸び率が10
%に対し今年は5〜9%の伸びを見込んでいる。
一方日本は、18日日本自動車工業会が公表した国内新車販売台数は円年比19.1%
増の501万5500台という。いずれも大幅な伸びとなる。
こうした自動車生産の回復は自動車に使用する排気ガス用触媒の需要を伸ばすに
ちがいなく、ディーゼルエンジン自動車やトラックに必要なプラチナの需要の伸
びを連想させる。
2)中国では北京市が先日スモッグにより北京空港に飛行機が着陸することが出
来ず閉鎖となった。
それほど北京上空は排気ガスで灰色になっている。中国政府
は健康に影響は無いと詭弁を使っているが、米国大使館は毎日スモッグを計測し
た数値をブログに公開しているようで、市民からの不満の声が出始めている。中
国にも欧州の排気ガス規制が導入されているが、その実施が底抜けのようであり、
今後排気ガス規制が強化されるのではないだろうか。そうなればトラック等にプ
ラチナ触媒が必要となる。
3)中国はプラチナ宝飾品の輸入では昨年世界1になったが、これは旺盛なブラ
イダル需要に依るところが大きい。インドでもこれまで金の指輪が主流であった
が、婚約指輪や結婚指輪にプラチナの台にダイヤモンドをあしらう等の流行が出
始めている。インドは未だプラチナ輸入量は少ないので、指輪の需要が出れば新
たな大きなプラチナ需要が産まれることになる。
昨年9月以来プラチナ価格は金価格を下回っているが、稀少性においてはプラチ
ナの方が偏在しており、需要が伸びればそれに伴う生産は覚束ない。いずれ再び
プラチナ価格の方が金より高くなっても何ら不思議ではない。
は健康に影響は無いと詭弁を使っているが、米国大使館は毎日スモッグを計測し
た数値をブログに公開しているようで、市民からの不満の声が出始めている。中
国にも欧州の排気ガス規制が導入されているが、その実施が底抜けのようであり、
今後排気ガス規制が強化されるのではないだろうか。そうなればトラック等にプ
ラチナ触媒が必要となる。
3)中国はプラチナ宝飾品の輸入では昨年世界1になったが、これは旺盛なブラ
イダル需要に依るところが大きい。インドでもこれまで金の指輪が主流であった
が、婚約指輪や結婚指輪にプラチナの台にダイヤモンドをあしらう等の流行が出
始めている。インドは未だプラチナ輸入量は少ないので、指輪の需要が出れば新
たな大きなプラチナ需要が産まれることになる。
昨年9月以来プラチナ価格は金価格を下回っているが、稀少性においてはプラチ
ナの方が偏在しており、需要が伸びればそれに伴う生産は覚束ない。いずれ再び
プラチナ価格の方が金より高くなっても何ら不思議ではない。
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