- 2011-09-15 (Thu)18:00
- 近藤雅世
- 経済動向
5年物CDS市場では、ギリシャのデフォルト確率は98%を超えている。1000万ドル
のギリシャ国債に対するCredit Default Swapの保険料率が580万ドルを超え、デ
フォルトの際に40%が戻ってくるとすればほぼ全額となるためである。
ドイツのメルケル首相は昨日ギリシャがデフォルトになることは無いと断言した
ため欧州株価は少し持ち直したが、BNPパリバ銀行は、米ドルの借り入れが不可
能になったとブログに書かれ、否定に躍起になっている。
メルケル首相が強弁してもギリシャのデフォルトは時間の問題であるようだ。
IFMとEUが1100万ユーロの第六次融資80億ユーロを9月末までに行えなければ、
ギリシャ国民に対する年金の支払いや官僚の給料が支払えなくなると言う。
80億ユーロが融資されても12月までの資金繰りである。来年3月5月8月と大口の
返済(国債の償還)が待っている。
そもそもの発端は、80億ユーロの融資を巡ってギリシャが約束していた緊縮財政
の成果がまるで現れず、逆にGDPは悪化し、財政赤字は支出が増えて収入が減る
という事態に陥ったためである。融資団は怒って引き上げてしまった。
そのため、13日ギリシャは新たな緊縮財政案を提示し、不動産を含めた課税を
行うと提案した。ギリシャの問題点は、こうした法律を作っても、不動産の所有
者がタックスヘブンに所有権を移転したり、徴税吏がきちんと徴税しないという
絵に描いた餅になりやすいところである。
ギリシャの問題は欧州の銀行のどこかが破綻するのではないかという疑心暗鬼を
産んでいる。それは金の購入を増やす原動力となるだろう。
のギリシャ国債に対するCredit Default Swapの保険料率が580万ドルを超え、デ
フォルトの際に40%が戻ってくるとすればほぼ全額となるためである。
ドイツのメルケル首相は昨日ギリシャがデフォルトになることは無いと断言した
ため欧州株価は少し持ち直したが、BNPパリバ銀行は、米ドルの借り入れが不可
能になったとブログに書かれ、否定に躍起になっている。
メルケル首相が強弁してもギリシャのデフォルトは時間の問題であるようだ。
IFMとEUが1100万ユーロの第六次融資80億ユーロを9月末までに行えなければ、
ギリシャ国民に対する年金の支払いや官僚の給料が支払えなくなると言う。
80億ユーロが融資されても12月までの資金繰りである。来年3月5月8月と大口の
返済(国債の償還)が待っている。
そもそもの発端は、80億ユーロの融資を巡ってギリシャが約束していた緊縮財政
の成果がまるで現れず、逆にGDPは悪化し、財政赤字は支出が増えて収入が減る
という事態に陥ったためである。融資団は怒って引き上げてしまった。
そのため、13日ギリシャは新たな緊縮財政案を提示し、不動産を含めた課税を
行うと提案した。ギリシャの問題点は、こうした法律を作っても、不動産の所有
者がタックスヘブンに所有権を移転したり、徴税吏がきちんと徴税しないという
絵に描いた餅になりやすいところである。
ギリシャの問題は欧州の銀行のどこかが破綻するのではないかという疑心暗鬼を
産んでいる。それは金の購入を増やす原動力となるだろう。
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