- 2011-06-13 (Mon)19:38
- 近藤雅世
- その他
商品全体に方向感を見定められない雲行きとなっている。金はギリシャ問題や米国の債務問題、また、IMFが指摘した日本の債務問題等が背景となり強気の姿勢もあるが、ほぼ史上最高値に近い水準なので、ギリシャにしても今一つ危機感が出ないと、大きく上昇する程の力は無いだろう。原油価格は100ドル前後で上下しており、居心地の良いところではないだろうか。サウジアラビアは、OPECの生産枠増加の予想外の否決を受けて威信が翳ったが、独自に増産して他OPEC諸国を困らせることができる状態になっている。米国の景気が今一つはっきりしないので、株価も下落しており原油需要減退へのイメージとなる。穀物はトウモロコシが史上最高値を付け、作付面積の減少から生産減が見込まれているが、非常に高い価格に対して需要がついてくるかが危惧される。ことにエタノール需要が原油価格が頭打ちになれば減少する可能性があり、ブラジルでは砂糖からエタノールを作ると採算割れとなるので砂糖にする動きが出ている。トウモロコシは強気ではあっても、既に相当高い水準にあることだけは注意されたい。砂糖やコーヒーはこれと言った情報に欠ける。ブラジルでの生産減はすでに織り込み済みと思われ、かといって砂糖価格は20セント以下にはなかなかなりにくい。コーヒーもネタを探しまわらねばならないほどネタが無い。ちなみに昨夜次男がベトナムから一時帰国し、インスタントコーヒーをくれた。甘かったがかなりうまい。ベトナムは国境問題で反中国の動きがあり、人々は活発で頭が良いと言っていた。
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