商品相場専門のアナリストが、独自の視点で最新の相場動向を分析! 先物投資で利益を上げるためのコツとファンダメンタルが学べます。株式、為替以外をポートフォリオに!と考えている投資家にもおすすめです。

Home > > 金最高値 錯綜した要因

金最高値 錯綜した要因

  • 2011-04-18 (Mon)20:04
  • 近藤雅世
金価格は史上最高値を再び更新した。中国の消費者物価指数が5.4%となり、また、米国ではミシガン大学消費者信頼感指数やニューヨーク連銀の景況指数が景気回復の数値となり、原油価格が109.66ドルに再び上昇したことから、インフレ懸念の金買いとなった。しかし、インフレヘッジは、インフレになる前に金を買うことを意味し、インフレになってしまえば金は売らねばヘッジにならない。米国や日本はインフレとは言えない消費者物価指数であるので、そこで金が買われるならわかるが、中国のように食料品価格が高騰している国では、いまさら金を買っても仕方がないと思われる。しかも、中国では毎月金利が上がっており、既に昨年10月から0.25%ずつ4回利上げされた。そうなると、そろそろ預金しても良いという気持ちになるかもしれない。中国政府は、インフレが亢進することを極度に恐れており、ことに食料品価格が上昇することは、国民の不平不満が爆発する原因として、各企業に値上げをしないように指導している。欧州は4月7日利上げしたし、米国ではリッチモンド連銀総栽が年内にも利上げがあり得ると述べている。少し状況の変化があるようだ。史上最高価格が付くということは相当高い水準にあるということでもあるので、そろそろ用心した方が良いと思われる。ただ、ギリシャやアイルランドの欧州ソブリンリスクは相変わらず存在しており、借り換えがEUやIMFからの借り入れでうまくいけばその場はしのげるが、いずれは返済せねばならない。そうした国の国債が無価値になるというデフォルトリスクは無くなっていないので、銀行預金よりは金の方が安全という考え方も根強い。一体どっちなんだと言われそうだが、短期的には反落の可能性があり、中長期的には金価格は強いということか。

Home > > 金最高値 錯綜した要因

キーワードで検索
リンク
Feeds
1. 免責事項
  • 掲載される情報は株式会社コモディティーインテリジェンス(以下「COMMi」という)が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
  • 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。
  • 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
  • COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
  • 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
  • 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
  • COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。
  • 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
  • 以上の点をご了承の上、ご利用ください。
2. 商品先物取引の重要事項
商品先物取引の重要事項はこちら >>
3. ディスクローズについて
当社のディスクローズ資料は当社本支店および日本商品先物取引協会(本部・支部またはホームページ)で閲覧できます。
日本商品先物取引協会ホームページ >> [情報開示]
サンワード貿易ホームページ ディスクローズ情報>>
サンワード貿易お客様相談室
<北海道>電話:0120-57-5311  /  <関東>電話:0120-76-5311  /  <関西>電話:0120-57-5311

Page Top