- 2011-04-14 (Thu)16:34
- 近藤雅世
- とうもろこし
目先のことはともかく、ファンダメンタルの名のように、基礎的な条件が最も強い商品はトウモロコシであろう。インフォーマエコノミクスは13日米国のトウモロコシ在庫は2012年の秋まで低水準だろうと述べている。
4月6日付けの週刊穀物で説明したつもりだが、わかりにくかったかもしれないので再度ご説明すると、3月末に公表されたトウモロコシの作付面積は9,217.8万エーカー。これは日本の総面積にほぼ匹敵する広さだが、作付面積と収穫面積には昨年の場合8%のロスがある。つまり歩留まりである。従って9217.8万エーカー×0.92=8480.4万エーカーが今年の最大収穫面積である。仮に需要が今年の135億ブッシェルの3%増だとすると、13,500百万ブッシェル×1.03=13,905百万ブッシェルとなる。これを上記収穫面積で割ると、13,905÷8480.4≒164ブッシェル/エーカーの単収が必要となる。しかし、過去に単収が164ブッシェルを超えたのは09/10年度の164.7一度しかない。非常に好天に恵まれ、遺伝子組み換えがうまく行き虫害等に侵されず、健やかに育って初めて今年の需要の3%増を賄える。
逆に農業観測会議で公表された今年の単収見込みは161.7ブッシェル/エーカーである。これを使って今年の生産量を計算すると、8480.4エーカー×161.7ブッシェル/エーカー=13712百万ブッシェルとなる。これは今年の需要量の1.58%に過ぎない。過去10年間の平均需要の伸び率は約3.46%であるので、平均の半分程度の伸びに需要が収まらないと在庫を食うことになる。ところがその在庫が需要量の5%しかないときている。少ない在庫は更に少なくなる可能性が高い。しかもそれが、天候に恵まれ、干ばつも洪水もなにも起きないことが前提である。
従って、今年のトウモロコシは、上値はどこまででもあっても、下値は堅いと思われる。
4月6日付けの週刊穀物で説明したつもりだが、わかりにくかったかもしれないので再度ご説明すると、3月末に公表されたトウモロコシの作付面積は9,217.8万エーカー。これは日本の総面積にほぼ匹敵する広さだが、作付面積と収穫面積には昨年の場合8%のロスがある。つまり歩留まりである。従って9217.8万エーカー×0.92=8480.4万エーカーが今年の最大収穫面積である。仮に需要が今年の135億ブッシェルの3%増だとすると、13,500百万ブッシェル×1.03=13,905百万ブッシェルとなる。これを上記収穫面積で割ると、13,905÷8480.4≒164ブッシェル/エーカーの単収が必要となる。しかし、過去に単収が164ブッシェルを超えたのは09/10年度の164.7一度しかない。非常に好天に恵まれ、遺伝子組み換えがうまく行き虫害等に侵されず、健やかに育って初めて今年の需要の3%増を賄える。
逆に農業観測会議で公表された今年の単収見込みは161.7ブッシェル/エーカーである。これを使って今年の生産量を計算すると、8480.4エーカー×161.7ブッシェル/エーカー=13712百万ブッシェルとなる。これは今年の需要量の1.58%に過ぎない。過去10年間の平均需要の伸び率は約3.46%であるので、平均の半分程度の伸びに需要が収まらないと在庫を食うことになる。ところがその在庫が需要量の5%しかないときている。少ない在庫は更に少なくなる可能性が高い。しかもそれが、天候に恵まれ、干ばつも洪水もなにも起きないことが前提である。
従って、今年のトウモロコシは、上値はどこまででもあっても、下値は堅いと思われる。
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