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三つの商品分類

  • 2011-04-04 (Mon)18:27
  • 近藤雅世
現在商品価格は三つの分類に分けられる。一つは需給がタイトなものであり、これはトウモロコシと大豆に代表される。先週金曜日トウモロコシ価格は連騰した。3月末在庫が予想以上に少なく、作付面積は予想通りの数値であったからだ。エタノール需要の増加を考えると、日本の国土の98%を使って作付しても、未だ足りないのがトウモロコシの需給である。大豆も日本の国土の93%に相当するが、中国の需要次第ではこちらも足りない状況にある。今後天候が不順であったりしたら、これらの穀物は敏感に上昇するだろう。
二つ目の商品は需給はそれほど関係ないのに上がっているもので代表的なものが原油価格である。原油の場合は豊富な在庫が需給のバッファーになっている。それでも在庫が減少する可能性が高く、また需給は不足気味なので、OPEC諸国が増産しなければ足りなくなるかもしれないとう情勢である。だが、決して供給が間に合わないという事態には陥らないだろう。
それでも価格は上がる時には上がる。逆にゴムは需給がタイトで不足気味であるにもかかわらず、価格はそれほど上がっていない。2月18日の535.7円まで上昇したのは、需給がタイトなせいであった。そこから下がったのは売り浴びせられ買い手が手じまったからであろう。空売りが価格を下げ続けていたときに地震が起こり、日本株か急落した。そのために3月15日は他の商品が暴落しているときにゴムだけは暴騰している。これは空売り方が手仕舞いして買い閉じたからであろう。それが3月23日446.9円を付けさせた。半返しである。その後横ばいだが、タイで洪水が起きており、鉄道とトラックが不通になり輸送が止まっている。中国の在庫は6万トンあったものが、3万トンまで急減している。合成ゴム価格は高騰しており、日本では間に合わなくなっている。自動車の生産は日本だけは落ちているが、海外では部品の調達に問題ない限り需要は好調である。
さて、三つ目は金であり、これは資産投資の逆の動きをする。安全資産が志向されれば金は高くなるが、リスクマネーに魅力が出れば金価格は下がる。米国株は上がっておりその分金価格は下がる。問題はポルトガルとアイルランド、スペイン等のソブリンリスク、およびそれから派生する金融不安である。これは今のところ、景気回復ムードが勝つか、不安が勝つか、どちらが勝つかわからない。

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