- 2011-03-03 (Thu)18:15
- 近藤雅世
- とうもろこし
商品価格には、買い勢力が強いため上がるものと、本当に商品が不足しているため上がるものがある。現在のところ、前者はコーヒー、後者はゴムが代表的だが、その中間が穀物である。大豆は世界の在庫率が21.8%、米国は4.17%である。コーンは世界が13.7%、米国は5.00%である。小麦は世界が21.8%、米国は33.0%である。こうして見ると小麦価格が上がるのはおかしく思える。しかし、小麦は豪州の洪水や、北京周辺の干ばつで値上がった。いずれも2月22日に原油価格が上昇すると暴落している。これは投機規制におびえたせいであろう。その後コーンが上昇し大豆は少し反発となっているが、コーンの作付面積は9200万エーカーと過去2番目となる見込みであり、大豆の作付面積も大きくなると農務省の農業観測会議ではみている。それだけの農地があるのかという疑問もさることながら、そんなに作っては価格は下がってしまうのではないかと思われる。3月末に作付意向面積が公表されるが、それまでの間にこの農業観測会議の結果をどのように民間予測が修正するかで価格はかなり動くと思われ、場合によっては、下落基調になるのではないだろうか。
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