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シカゴコーン急騰
先週金曜日シカゴコーン価格が急騰した。前日比16.75セント高、始値と終値の差は17.25セントでそれぞれ今年3番目、今年1番の上昇だった。また出来高も520088枚と1日の出来高としては記録的な多さだった。月曜日が休みなので連休前の売りポジションの手じまい買い戻しも入っているが、主な原因は、インフォーマ・エコノミクスによる来週のUSDAの発表に対する予測が減少したからである。コーンは、農務省の8月の予測が133億6500万ブッシェルに対して、USDAは9月10日の発表では、133億3490ブッシェルに1600万ブッシェル下方修正すると予想し、単収も、USDAは165ブッシェル/エーカーとしていたのに対し158.5ブッシェルと減少見込みを予想している。また、大豆については8月のUSDAが単収44ブッシェル/エーカーに対し、INFORMAは44.1ブッシェルに上がるとし、生産高は34億3300万ブッシェルのUSDAの予想に対し、34億3700万ブッシェルと400万ブッシェル増加すると見込んでいる。
上海JCIntelligneceが金曜日公表したところでは、中国の今年のコーンの生産高は2260万トン、増加して1億5870万トンになるという。7月には同社は1億4900万トンと述べていたので、970万トン増えたことになる。ただし、早霜が降りないことが前提で早霜が降りると約1割減収となるという。しかし、中国政府発表は1億6800万トンであるので、それよりは少ないという。また、昨年コーンの出来が悪かったので、今年は米国からの輸入量が増加しているが、この分では来年も政府在庫を補充するために500万トン程輸入が必要になるだろうという。
農産物は、ハーベストプレッシャーの時期であり、概して価格は弱含みになる季節であるが、多くの小麦は8月に価格が上昇した時に売却されており、品薄となっている。そのため、小麦の価格が上昇し、それが大豆やコーンの価格に影響している。(つづく)
コーンも大豆も作況や作柄は良好であった。ゆえに、コーンの上昇傾向は予想がつかなかったが、米国の小麦の輸出が好調で、それを買ったファンドが小麦価格を押し上げ、先週は少し売られたが、再度買いにきているようだ。コーンも大豆も、来週9月10日のUSDAの発表を待つ格好であるが、チャート的にはコーンは上昇トレンドを形成している。ただ、ファンダメンタル的にはそれほどの強い上げ要因は感じられず、その意味では、上げ過ぎの感は否めない。

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