- 2010-08-31 (Tue)11:05
- 近藤雅世
- 金
金価格は長期的には強気で十分だと思う。第2四半期の世界の金の需要についてワールドゴールドカウンシルが出したレポートでは、金の需要は1047トンと前期比29.3%増、前年同期比では34.1%増であった。そのうち投資用需要は前期比160.5%増の534トン、前年同月比でも117.1%増であった。中でもETFは291トンと前期比7倍になり、前年同期比では4.1倍である。宝飾品用需要は前期比▲19.1%前年同期比▲8.1%であったが、WGCによれば第3四半期になればインドの結婚シーズンとなり、宝飾品用需要は回復するとの見通しなので、金の需要は引き続き力強いと思われる。(つづく)
しかし、短期的に見れば、CFTC(米商品先物取引委員会)によれば8月24日時点のファンドの建て玉は金については245,456枚のネット買い残になっており、前週比+18,492枚であった。3週連続の増加であり、これはかなり多い水準である。金の建て玉の調整はなかなか進んでおらず、益々買いが増えているが、金利や配当がつかない金の買い建て玉は株価の下落などにより、資金が必要になれば解約される可能性が高い。つまり短期的には下落する可能性がだんだん高くなっているので注意されたい。
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