- 2010-04-14 (Wed)18:49
- 近藤雅世
- ゴム
東京ゴム価格は先限が331.3円、当限は366.5円の逆ザヤで上昇している。物が足りない時の価格はどこまででも上がる。今からでも安心して買いであろう。既にシンガポールのRSS3号(板状ゴム)TSR20号(ブロック状ゴム)価格は史上最高値を塗り替えた。東京ゴムは1980年2月13日の386.8円があるので史上最高値ではないが、1ヶ月前からは50円約18%上昇している。
問題は、中国の自動車需要が急増しており、在庫が急減している。そこに来て産地が減産期入りして供給が細っている。中国雲南省でも旱魃で出荷量が落ちている。従って需給が極端に引き締まっている。更に産地タイでは政情不安により、集荷作業や運送、港湾荷役に支障がでているという三重苦である。
(つづく)
問題は、中国の自動車需要が急増しており、在庫が急減している。そこに来て産地が減産期入りして供給が細っている。中国雲南省でも旱魃で出荷量が落ちている。従って需給が極端に引き締まっている。更に産地タイでは政情不安により、集荷作業や運送、港湾荷役に支障がでているという三重苦である。
(つづく)
中国の生ゴム在庫は、4月9日時点で5万8781トンとなり、1ヶ月前から半減している。このままでは、毎週1万トンのペースで在庫が減少しており、このままでは5月末には在庫は無くなる。
一方で産地タイの3市場の集荷量は、4月9日は28.4トン、12日は9.3トンである。1ヶ月前の3月には100トンから160トンの集荷量があった。タイの減産期は通常5月末まで続き、平年の3割程度の減産となる。
日本の在庫は未だ7222トンあるが、これは3月20日の数字であるので、その後減少していると推測される。いずれにせよ、中国の3月の新車販売台数は前年同月比55%増の173万台に達している。どこの国でも1.5倍の消費量を賄うだけの原材料調達は難しいだろう。
ゴム価格はますます上がるとしか言い様がない。
一方で産地タイの3市場の集荷量は、4月9日は28.4トン、12日は9.3トンである。1ヶ月前の3月には100トンから160トンの集荷量があった。タイの減産期は通常5月末まで続き、平年の3割程度の減産となる。
日本の在庫は未だ7222トンあるが、これは3月20日の数字であるので、その後減少していると推測される。いずれにせよ、中国の3月の新車販売台数は前年同月比55%増の173万台に達している。どこの国でも1.5倍の消費量を賄うだけの原材料調達は難しいだろう。
ゴム価格はますます上がるとしか言い様がない。
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