商品相場専門のアナリストが、独自の視点で最新の相場動向を分析! 先物投資で利益を上げるためのコツとファンダメンタルが学べます。株式、為替以外をポートフォリオに!と考えている投資家にもおすすめです。

Home > 粗糖 > 粗糖は今後、上値の重い展開に

粗糖は今後、上値の重い展開に

  • 2009-11-09 (Mon)18:42
  • 大場良博
  • 粗糖
NY粗糖は9月1日に24.85セントをつけたが、
その後は24〜20セント内でのレンジ相場が続いている。
ファンダメンタルが大きく変化したわけではないが、1
0月以降は取組高が伸び悩んでいることもあり、上値の重い展開を強いられている。

今年4月以降の上昇を支えてきたのが、
世界最大の砂糖消費国であるインドの輸入量の拡大である。
インドのパワル農相によると、インドの2009-10年度(09年10月〜10年9月)の
砂糖需給は生産量が1,600万トンであるのに対し、
消費量は2,250万〜2,300万トンになると予想されている。
なお、政府の砂糖在庫は10月1日時点で220万トンと、
前年同期の1,000万トンを大きく下回っている。

既に輸入された粗糖だけでは需要に追いつかず、
輸入後の不足分は300万〜400万トンに達すると見込まれている。
インド政府によると、同国内の砂糖不足は2010-11年度には解消する見通しで、
その後は順調にいけば世界第2の生産国として復帰すると予想されているが、
まだまだ不確実的な要素が多いだけに、今後 追加の輸入に動く可能性が考えられる。

ただ、一方で世界最大の砂糖生産国であるブラジルの輸出は
9月にピークを越えたものの、依然として堅調な推移となっている。
ブラジル貿易局(SECEX)の月次データによると、
10月の砂糖輸出は255万1,700トンであった。
これは前年同月比2.1%増であり、10月としては過去最高である。
内訳は粗糖が前年比11.8%増の170万4,600トン、
精製糖は前年比19.7%減の54 万7,100 トンだった。

なお、ブラジル統計局(IBGE)が5日に発表した国内主要農作物月次報告によると、
2009年サトウキビ生産量は前年比6.92%増の6億9,390万6,400トンと予想されている。

現在、ブラジル中南部の主要生産地帯では
多雨による収穫への影響が出ていると報じられているが、
ブラジルのサトウキビ業者連盟(Unica)が10月22日に出した報告によると、
10月16日までのサトウキビ圧砕高は合計で3,520万トンとなっており、
今シーズン(2009-10年度)の2週間分としては、3番目に高い水準となっているという。
ブラジルのサトウキビ収穫のピークは1〜2月だが、
今後、生産者からの売り圧力が重石になりそうだ。

Home > 粗糖 > 粗糖は今後、上値の重い展開に

キーワードで検索
リンク
Feeds
1. 免責事項
  • 掲載される情報は株式会社コモディティーインテリジェンス(以下「COMMi」という)が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
  • 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。
  • 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
  • COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
  • 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
  • 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
  • COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。
  • 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
  • 以上の点をご了承の上、ご利用ください。
2. 商品先物取引の重要事項
商品先物取引の重要事項はこちら >>
3. ディスクローズについて
当社のディスクローズ資料は当社本支店および日本商品先物取引協会(本部・支部またはホームページ)で閲覧できます。
日本商品先物取引協会ホームページ >> [情報開示]
サンワード貿易ホームページ ディスクローズ情報>>
サンワード貿易お客様相談室
<北海道>電話:0120-57-5311  /  <関東>電話:0120-76-5311  /  <関西>電話:0120-57-5311

Page Top