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粗糖は下落基調を継続か

  • 2010-04-05 (Mon)15:16
  • 大場良博
  • 粗糖
NY粗糖は4月1日、約9カ月ぶりに16セントの節目を割り込んだ。過去2年間、深刻な不作に見舞われた影響で大量輸入の必要性に迫られていたインドで、生産回復の見通しが強まりつつあることが下落に拍車をかけている。

業界団体のインド製糖業者協会(ISMA)の幹部が3月25日に発表した報告によると、
同国の今年度(2009年10月〜10年9月)の砂糖生産は従来予想の1,680万トンから1,700万トンまで増えると予想されている。2大生産州のマハラシュトラ、ウッタルプラデシュの生産が単収改善を理由に上向いていることが主な理由のようだ。インドの砂糖需要は年間2,300万トンと予想されているため、必要輸入量は600万トンということになるが、インド政府関係者によると、国内の製糖所が昨年4月1日からこれまでに免税輸入した砂糖は580万トンとなっており、このうち440万トンの粗糖と60万トンの白糖、計500万トンはすでに納入されているという。したがって、今後インドが追加輸入を行ってくる可能性は低い。

世界最大のサトウキビ生産国であるブラジルの豊作見通しも相場の売り圧力となっている。同国のサトウキビ業者連盟(Unica)が31日に発表した初回見通しによると、2010-11年度(4−3月)の中部・南部のサトウキビ圧搾が5億9,590万トンになると予想されている。前年度推定の5億4150万トンから10%増加の見方である。なお、砂糖生産は前年比18.9%増の3,400万、エタノール生産は同比15.6%増の274億リットルと見込まれている。同国は4月から正式に収穫期に入るが、多くの製糖業者は、例年にない大雨に見舞われた昨年の時間的な損失を取り戻すため、既にサトウキビの圧砕作業を開始しているという。

今後の粗糖価格が再び上昇する可能性があるとすれば、ロシアの粗糖輸入が拡大した場合が考えられる。ロシアは砂糖の国際価格の上昇を受け、粗糖輸入税をトン当たり140ドルとし、これまでの165ドルから引き下げているが、今後はさらに引き下げられ、5月から6月末までは50ドルになる可能性もあるという。ロシア砂糖生産者組合は、今年の同国粗糖輸入は倍増し、最大で225万トンに達すると予想している。ただ、ロシアはビート糖の3ヶ年増産計画を実施しており、単収が安定して向上する中で、自給率の上昇傾向が続く見込みだ。現在の単収は1ヘクタール当たり30〜35トンと、10年前の同20トンから大幅に増加しているという。この結果、粗糖輸入は02年の220万トンから、15年までに約100万トンに減少する可能性が高いと予想されている。特に、ブラジル産の輸入が減る見通しだ。世界最大の輸入国の地位は、いずれ他国に譲ることになりそうだ。

以上のことを考慮すると、最大の消費国、生産国、輸入国ともに粗糖価格を押し上げる材料がないと言える。当面、上昇に転じる可能性は低いだろう。

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