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NY粗糖は目標値の30セントに届かず

  • 2010-01-25 (Mon)18:35
  • 大場良博
  • 粗糖
他の商品が暴落する中、ICE粗糖のみが上昇している。
21日のICE粗糖相場は一時29.82セントまで上伸し、1981年1月以来の高値を付けた。

世界最大の砂糖消費国であるインドが2年連続で凶作に陥った影響から、
追加需要が2010年第1四半期まで続くと予想されていることが上昇を支えている。

しかし、国際砂糖機関(ISO)が11月24日に発表した報告によると、
2010-11年度の世界砂糖需給は50万〜100万トンの供給過剰になると予想されている。
2008-09年度は1,130万トン、2009-10年度は720万トンの供給不足と予想していたが、
2010-11年度は一転して需給が逆転すると見ている。
価格上昇で生産者の作付意欲が高まることが主な理由だ。
特に、凶作が続いたインドについては、砂糖生産量が前年度の1,500万トンから
2010-11年度には一気に2,400万トン前後に膨らむと見込んでいるという。
いつまでもインドの需給逼迫が相場を押し上げ続けるわけではないことを
意識する時期に来ていると思われる。

また、世界最大のサトウキビ生産国であるブラジルの輸出意欲も強い。
同国の統計局(IBGE)が7日に発表した予想によると、
2009-10年度のサトウキビ生産量は前年比5.87%増の
6億8,707万6,700トンと予想されている。
また、同国のサトウキビ業者連盟(Unica)が12日に発表した報告によると、
今年度の砂糖生産量はこれまでに2,830万トンとなり、
前年の2,660万トンを6.5%上回ったという。
しかも、ブラジルでは約2週間後に3〜12月収穫分の圧砕を控えている。
ブラジルの粗糖輸出量は3〜4月にかけて減少する傾向があるが、
その後はほぼ毎年、前年を上回るペースで回復している。
2009-10年の場合、サトウキビ生産高が前年比5.87%増と予想されているだけに、
今春もこれをキッカケに値崩れを引き起こすものと思われる。

なお、22日のICE粗糖3月限の終値は0.48セント安の28.78セントだった。
心理的な節目である30セントの水準に届かなかったことをきっかけに、
投資家らが手仕舞い売りを出し、反落して終了した。
また、米金融機関の規制強化法案の先行きが不透明なことも相場の圧迫要因となった。
過去の値動きを見ると、粗糖相場の場合 月初から値崩れする傾向があるため、
そろそろ注意が必要かと思われる。

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