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インドの砂糖が注目される

  • 2012-08-14 (Tue)
  • 近藤雅世
  • 粗糖
世界最大の砂糖需要国でかつブラジルに次いで世界第二位の砂糖生産国であるインドの
モンスーン時期において十分雨が降るかどうかが注目されている。
インドのモンスーンは6月〜9月であるが、6月〜7月にかけての雨量が平年に比べて
約2割少ない状況が続いている。2009年にも同じ状況となり、インドを襲った干ばつは、
砂糖価格を7月の15セントから、翌年2月には30セントと2倍に跳ね上げた。これは、
インドは通常300〜500万トンを輸出する砂糖輸出国であるのに対し、この年は、
400万トンを輸入せざるを得なかった。そのため、往復で700万トン以上の需給変動が
生じた。今年の需給はUSDAの予測によれば、147万トンの供給過剰となっている。そうした
状態で、2009年のインドのように、往復で700万トンの需要が出れば、630万トンの世界の
在庫は、あっという間に一層されてしまうだろう。

問題は二つあり、一つは、8月〜9月にかけてインドで雨が降るかどうかということ、
もう一つは、

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粗糖は弱気な値動きが続く

  • 2010-05-18 (Tue)
  • 大場良博
  • 粗糖
インターコンチネンタル取引所に上場されている砂糖先物価格は、2月1日の30.4セントをピークに下落に転じ、その後ほぼ一直線に下降し続けている。わずか2ヶ月で価格が半分以下にまで落ち込むというケースは稀なため、一時的な反動が出やすく、マーケットの参加者はポジションを建てることに対して神経質にならざるを得ない状況だ。

下落基調が続いている主な原因は、今後ブラジルを中心とした主要生産国からの輸出量が増え、世界の需給が緩和する可能性が高いというムードが広がっていることである。輸入需要が活発化しているわけではない。

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粗糖は下落基調を継続か

  • 2010-04-05 (Mon)
  • 大場良博
  • 粗糖
NY粗糖は4月1日、約9カ月ぶりに16セントの節目を割り込んだ。過去2年間、深刻な不作に見舞われた影響で大量輸入の必要性に迫られていたインドで、生産回復の見通しが強まりつつあることが下落に拍車をかけている。

業界団体のインド製糖業者協会(ISMA)の幹部が3月25日に発表した報告によると、

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粗糖の下落はこれから本格化か

  • 2010-02-22 (Mon)
  • 大場良博
  • 粗糖
インターコンチネンタル取引所の粗糖相場は、2月1日の30.4セントを高値に調整安となっている。これまでは、世界最大の消費国であるインドの追加輸入の懸念が相場を下支えしてきたわけだが、17日にインド政府高官が今後は供給不足状態になっても輸入を行わないとの声明を出したことから、手仕舞い売りが加速している。

インドは2年連続の凶作に見舞われた影響から、国内の砂糖価格は、2009年には2倍に値上がりした。今年に入ってからも約5.5%上昇している。それでもインド政府高官が今後、輸入を行わないとされる理由は、

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NY粗糖は目標値の30セントに届かず

  • 2010-01-25 (Mon)
  • 大場良博
  • 粗糖
他の商品が暴落する中、ICE粗糖のみが上昇している。
21日のICE粗糖相場は一時29.82セントまで上伸し、1981年1月以来の高値を付けた。

世界最大の砂糖消費国であるインドが2年連続で凶作に陥った影響から、
追加需要が2010年第1四半期まで続くと予想されていることが上昇を支えている。

しかし、国際砂糖機関(ISO)が11月24日に発表した報告によると、

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粗糖の上値追いは危険

  • 2009-12-14 (Mon)
  • 大場良博
  • 粗糖
世界最大の砂糖生産国であるブラジルの輸出意欲が強い。

ブラジル貿易局の報告によると、11月の砂糖輸出量は247万7,900トンであった。
これは前月比では10.0%増、前年同月比では26.8%増であり、
11月としては過去最高の記録である。
また、ブラジル統計局(IBGE)が8日に発表した国内主要農作物月次報告によると、
2009年サトウキビ生産量は前年比6.98%増の6億9425万3500トンと予想されている。

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粗糖は今後、上値の重い展開に

  • 2009-11-09 (Mon)
  • 大場良博
  • 粗糖
NY粗糖は9月1日に24.85セントをつけたが、
その後は24〜20セント内でのレンジ相場が続いている。
ファンダメンタルが大きく変化したわけではないが、1
0月以降は取組高が伸び悩んでいることもあり、上値の重い展開を強いられている。

今年4月以降の上昇を支えてきたのが、
世界最大の砂糖消費国であるインドの輸入量の拡大である。
インドのパワル農相によると、インドの2009-10年度(09年10月〜10年9月)の
砂糖需給は生産量が1,600万トンであるのに対し、
消費量は2,250万〜2,300万トンになると予想されている。
なお、政府の砂糖在庫は10月1日時点で220万トンと、
前年同期の1,000万トンを大きく下回っている。

既に輸入された粗糖だけでは需要に追いつかず、
輸入後の不足分は300万〜400万トンに達すると見込まれている。
インド政府によると、同国内の砂糖不足は2010-11年度には解消する見通しで、
その後は順調にいけば世界第2の生産国として復帰すると予想されているが、
まだまだ不確実的な要素が多いだけに、今後 追加の輸入に動く可能性が考えられる。

ただ、一方で世界最大の砂糖生産国であるブラジルの輸出は
9月にピークを越えたものの、依然として堅調な推移となっている。

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