- 2009-08-03 (Mon)18:21
- 大場良博
- 大豆
国産大豆の過剰在庫が懸念されていた中国ですが、
中国政府はようやく先週、先々週と2回にわたり、
国家備蓄用大豆50万トンの売却入札を実施しました。
しかし、入札価格が輸入大豆を大幅に上回る水準に設定されたため、
いずれも買い手がつかず、在庫削減は失敗に終わりました。
なお、先週の最低入札価格は3,750元(549ドル)と
現物市場よりも約200元も高い水準でした。
中国政府はようやく先週、先々週と2回にわたり、
国家備蓄用大豆50万トンの売却入札を実施しました。
しかし、入札価格が輸入大豆を大幅に上回る水準に設定されたため、
いずれも買い手がつかず、在庫削減は失敗に終わりました。
なお、先週の最低入札価格は3,750元(549ドル)と
現物市場よりも約200元も高い水準でした。
7月31日、8月3日の週から再び国家備蓄大豆を50万トン売却すると通知しており、
市場では最低入札価格がどの水準に設けられるかが注目されています。
中国では9月から収穫が行われるため、
この時期までに備蓄用の空間を確保する必要がありますが、
もし今回の売却も失敗に終わってしまった場合、中国政府は価格を引き下げるか、
圧砕業者へ助成金を出すなど、新たな対策の必要性に迫られるでしょう。
一方、中国商務省が30日に発表した報告によると、7月の同国の大豆輸入量は482万トンと
前月の輸入実績471万トンを上回り過去最高を記録しました。
また、米農務省が同日発表した週間輸出成約高統計(17〜23日)では、
中国向けに2009-10年度渡しで180万トン、08-09年度渡しで12万トンの
新規成約があったことが確認されています。
中国の搾油業者は今回の入札価格が2回とも高水準に設定されたことで、
国産に見切りをつけ 米国産の大量買い付けに踏み切ったようです。
いくら米国の豊作期待が高まっているとはいえ、
今からこれだけ大規模な買いが入るようでは、
南米産が出回る来年明けまでに新穀在庫にも余裕がなくなってしまう可能性があります。
ちなみに、7月の需給報告では、米国の2009-10年度(09年9月−10年8月)の期末在庫は
2億5,000万ブッシェル、在庫率は7.99%と予想されていました。
需給逼迫リスクが再び意識しやすくなっているため、
8月12日の需給報告までは安易にショートを建てないほうが良いかもしれません。
市場では最低入札価格がどの水準に設けられるかが注目されています。
中国では9月から収穫が行われるため、
この時期までに備蓄用の空間を確保する必要がありますが、
もし今回の売却も失敗に終わってしまった場合、中国政府は価格を引き下げるか、
圧砕業者へ助成金を出すなど、新たな対策の必要性に迫られるでしょう。
一方、中国商務省が30日に発表した報告によると、7月の同国の大豆輸入量は482万トンと
前月の輸入実績471万トンを上回り過去最高を記録しました。
また、米農務省が同日発表した週間輸出成約高統計(17〜23日)では、
中国向けに2009-10年度渡しで180万トン、08-09年度渡しで12万トンの
新規成約があったことが確認されています。
中国の搾油業者は今回の入札価格が2回とも高水準に設定されたことで、
国産に見切りをつけ 米国産の大量買い付けに踏み切ったようです。
いくら米国の豊作期待が高まっているとはいえ、
今からこれだけ大規模な買いが入るようでは、
南米産が出回る来年明けまでに新穀在庫にも余裕がなくなってしまう可能性があります。
ちなみに、7月の需給報告では、米国の2009-10年度(09年9月−10年8月)の期末在庫は
2億5,000万ブッシェル、在庫率は7.99%と予想されていました。
需給逼迫リスクが再び意識しやすくなっているため、
8月12日の需給報告までは安易にショートを建てないほうが良いかもしれません。