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金価格に起こっていること

  • 2009-06-24 (Wed)18:04
  • 近藤雅世
今日はFOMC(米公開市場委員会)が開かれている。また今週は、23日に2年債が400億ドル、24日に5年債が370億ドル、25日に7年債が270億ドル、合計1040億ドルもの市場最大規模の米国債が入札される。この売れ行きが悪いと、債券価格が下落して長期金利が上昇することになる。昨日の2年債の消化は問題なかった。しかし、期間が長くなるとその分売れ行きは悪くなる。これを市場は注目している。FOMCでは、3000億ドルの米国債買い上げ枠を追加するかどうかが話し合われる。既に1730億ドルは消化済みなので1270億ドルしか残っていない。これで米国債を買い支えられるかどうかに焦点が集まっている。

今日の日経新聞商品欄に私が言ったと書いてあるのは、枠が増枠されると、ドル安になって金高となると述べたとある。実際に言ったのは逆なのだが、どちらの考え方もある。私が思ったのは増枠されると米国債の購入に安心感が出るのでとりあえずドル高になるのではないかというもの。日経新聞が私のコメントの裏を取って書いたのは、増枠されると米国債の価格が下落して、金利が上昇し、財政赤字の利払いが増え、また長期金利の上昇は住宅ローンや企業融資の金利負担が多くなり、景気回復に悪影響を与える。だからドル安だというもの。どちらもあり得ると思う。つまり、市場がどう反応するかはなってみなければわからないということだ。
ということは、どちらにも大きく動く可能性があるので、為替の投資家や債券、株、そして金など商品の投資家は、危なくてポジションをもてない状況が今日であろう。買いポジションを持っているものはとりあえず売り手仕舞いし、逆も行われているだろう。だから商品の価格は横ばいか下落となる。これまで買いポジションが多かったからだ。

現在商品価格は調整局面にある。金は下落すれば900ドルを割ることも十分あり得る。金の投資は、安くなったら買い、高くなったら売るという売買を繰り返す必要がある。いつも買ってばかりでは、運用できない。今は損切りでも何でも売り時であり、900ドルを割ってきたら買い時になるだろう。なぜなら、ドル安・ユーロ安・インフレ懸念と金を買う理由がたくさんあるからだ。このところドル高になって金安となっている。従ってドルが高くなるか安くなるかは金や商品の価格に影響を与える状況にある。だから、FOMCや債券の売れ行きが気になることになる。

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