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金・プラチナ需給統計

  • 2011-11-21 (Mon)18:10
  • 近藤雅世
先週金とプラチナについての需給統計が相次いで発表された。
金はWORLD GOLD COUNCILによる第3四半期(7〜9月)の需給であり、プラチナ
は年に2回公表されるPlatinum 2011 Interim つまり、今年の需給の中間報告で
ある。
端的に言えば、金の場合、第3四半期の需要は1071トン、供給は1034トンで需要
から供給を引いたバランスは▲37トンの供給不足、プラチナの2011年需要予測は、
需要は251トン、供給は鉱山生産が199トン、スクラップが59トンで合計258トン、
需給バランスは+6.1トンである。

金の需要分野は、宝飾品が41%、電子用等工業歯科用途が17%、投資用が42%で
ある。宝飾品も投資用と考えれば83%になる。

一方プラチナの需要分野は、自動車触媒が46%である他、化学用、電子用、ガラ
ス製造用、石油用、医学バイオメディカル用が37%を占め、工業用の合計は74%
であり投資用は14%、宝飾品用が9%、その他が3%である。

金が投資用が8割に対し、プラチナは工業用が8割であるところが対称的である。
プラチナの需要は前年とほぼ横ばい(246トン⇒251トン)であり、金の場合は
2010年4000トン、2011年は3四半期で2966トン、第4四半期が昨年並みとすれば
3985トンとなり、こちらもほぼ横ばいである。

金の供給は、公的売却がマイナスなので、これを除くと、鉱山生産が63%、スク
ラップが36%である。一方プラチナは、鉱山生産が77%、スクラップが23%であ
る。つまり金は鉱山生産が3分の1なのに対しプラチナは鉱山生産が4分の3の割合
である。

第3四半期の金の需要国第一位は、インドの1059トンで31%、中国(台湾を含
む)が809トンでトンで、24%、両国で半分以上を占める。次いで、CISを除く欧
州の323トン、米国の214トン、中近東の204トンと続く。一方プラチナの年間需
要は、欧州が73トンで29%、中国が64トンの26%、日本が38トンの15、米国が35
トン14%、その他が41トン16%となる。欧州や日本は自動車触媒が多いのに対し、
中国のプラチナ需要は81%が宝飾品であり自動車触媒は未だ5%と少ない。

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