- 2010-09-27 (Mon)12:16
- 近藤雅世
- 金
NY金12月限は9月24日時間外取引で1301.30ドルと初めて1300ドルの大台乗せを達成した。またNY金価格が史上最高値を更新したのになびき銀も30年ぶりの高値の2139.9セントとなった。FRB(米連邦準備制度理事会)が再度量的緩和を検討しており、将来のインフレ圧力に対する懸念が高まった。米連邦準備制度理事会(FRB)が21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で「必要があれば追加金融緩和を行う用意がある」との姿勢を示したことで、さらなる金利低下の思惑からドル安が進展。米景気回復の減速懸念やギリシャやアイルランドをはじめとする欧州の財政不安など、世界的な経済の不確実性を背景に、リスク回避的に金に資金が流入する構図が続いている。月初からの上昇率は4%を超え、過去7日間における取引のうち6日間で過去最高値を更新した。24日付け英フィナンシャルタイムズ紙によれば、金を売る人は見られないという。クレディ・スイスのコモディティー販売部門を率いるカマル・ナクビ氏は「誰かが金を売りに回るような兆候はほとんど見られない」と言う。 (つづく)
金市場で最も傑出したヘッジファンドが、ポールソン・アンド・カンパニーだ。米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向けの住宅ローン)市場の崩壊を正確に予想したことで有名なポールソンは、330億ドルの運用資産の3分の1を特別な「金」関連証券に振り向けている。実際、金は同社にとって唯一最大のポジションだ。現物の金を裏づけとした米国の上場投資信託(ETF)「SPDRゴールドトラスト」に対する投資残34億ドルは、現物に換算して、オーストラリアが保有する金の量を上回っているとのこと。
金価格はまだまだ上がるかもしれない。
金価格はまだまだ上がるかもしれない。
<< 反落の可能性 |