- 2010-01-06 (Wed)18:58
- 近藤雅世
- 原油
原油価格が80ドルを超えて上昇しています。これは、寒波の襲来のせいだと思います。お正月北京を襲った寒波は、韓国にまわり両国とも観測史上最高の雪を降らせました。大陸では寒くてもあまり雪は降らないのに、今年は例外のようです。その低気圧は今日あたり日本の東北・北海道地方に大雪を降らせていることでしょう。
原油価格は、金と同様にホットマネーが投機的な買いを誘い、どちらかというとマネーゲーム的に上下します。ところが、ガソリンや灯油価格は、対面業界の需要が景気が悪くてあまり売れないと、ガソリンスタンドなどはどうしても競合他社より少しでも安く売ろうという競争意識が働き、なかなか値上げできません。そうした板ばさみにあっていたのが石油元売業者でした。いわゆる原料高の製品安で、量的にも石油製品のハケが悪かったので、稼働率を下げてなるべく在庫を持たないようなBehaviorを採っていました。
そのため、日本においては、灯油の在庫が例年よりも少ないという事情があります。2006年10月末の灯油在庫は531万Klだったのが、今年の10月末は136万klでした。気象庁の予報では、暖冬と言われていたのですが、気象予報は当たらないものです。突然全世界を襲った寒波がニューヨークや欧州でも大雪を降らせた結果、原油に投機筋の資金が入っているようです。もう少し早く言えば良かったのかもしれませんが、当面は少なくとも灯油の期近物の価格は上昇傾向にあると思われます。ただ、寒波が過ぎ去れば、その後のお天気次第です。もし暖かくなると予想されれば、高値を売ることもありえるでしょう。寒波を見ながら、慎重に売買していただければ勝機はあるのではないでしょうか。
原油価格は、金と同様にホットマネーが投機的な買いを誘い、どちらかというとマネーゲーム的に上下します。ところが、ガソリンや灯油価格は、対面業界の需要が景気が悪くてあまり売れないと、ガソリンスタンドなどはどうしても競合他社より少しでも安く売ろうという競争意識が働き、なかなか値上げできません。そうした板ばさみにあっていたのが石油元売業者でした。いわゆる原料高の製品安で、量的にも石油製品のハケが悪かったので、稼働率を下げてなるべく在庫を持たないようなBehaviorを採っていました。
そのため、日本においては、灯油の在庫が例年よりも少ないという事情があります。2006年10月末の灯油在庫は531万Klだったのが、今年の10月末は136万klでした。気象庁の予報では、暖冬と言われていたのですが、気象予報は当たらないものです。突然全世界を襲った寒波がニューヨークや欧州でも大雪を降らせた結果、原油に投機筋の資金が入っているようです。もう少し早く言えば良かったのかもしれませんが、当面は少なくとも灯油の期近物の価格は上昇傾向にあると思われます。ただ、寒波が過ぎ去れば、その後のお天気次第です。もし暖かくなると予想されれば、高値を売ることもありえるでしょう。寒波を見ながら、慎重に売買していただければ勝機はあるのではないでしょうか。
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