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車の将来

将来の自動車には3つの選択肢があるようです。
一つはハイブリッド車、プラグインハイブリッド車も含め最も現実的な選択肢で、コストから考えると最も妥当な選択肢でしょう。ガソリンをエタノール等クリーンエネルギーに替える選択肢もあります。
二つ目は電気自動車、しかし航続距離や充電時間、充電設備の問題があり、長距離走行にはまだ環境やバッテリー性能が追い付いていないため、市街地走行用のタクシーや配達車等の普及が主だと思われます。
三つ目は燃料電池車です。ガソリンの代わりに水素を燃料とするため、環境問題はほぼありません。しかし、水素の生産と水素ステーションの建設というインフラが電気自動車の充電設備同様に課題となります。水素も電気自動車も、水素を生産するコストや電気を発電するためのトータルコストを考えるとコストパフォーマンスは必ずしも良くないとの指摘もあります。同様なことは原子力発電にも言えます。発電単価は安いものの、核燃料廃棄・処理費用まで計算すると、原子力発電コストは安くないという議論があります。
BP等石油企業は将来自動車燃料用需要が減少することを長期経営計画に織り込んでいます。ディーゼル車が脱落したので、輸送用軽油需要は落ち込むはずです。石油企業はガソリン需要の将来の減少は、アフリカ等の新興諸国におけるガソリン車が今後も大きな新たなガソリン需要になるので、一足飛びにガソリンを使わない社会になるとは見ていないようです。それでも先進国ではガソリン需要は落ち込み、電気自動車等に変わっていくものと思われます。また海上交通用燃料についても、2020年から硫黄濃度の規制が強化されます。そのため、船舶に新たに脱硫黄フィルターを取り付け、硫黄をろ過して現状の燃料を使うか、あるいはまったく新しい脱硫黄燃料を使うか、あるいはLNG等天然ガスを燃料とするか、今船舶業界は大きな岐路に立たされており、石油化学工業も、このまま船舶用燃料を造り続けるか、新たな脱硫黄燃料を作るか、それぞれをどれだけ作るかをここ二年ほどで決めねばなりません。石油精製設備の改築をどうするかは船舶用燃料のSPECごとの需要次第で変わってきます。
中国は新しい車社会で大きな生産力を持とうと国を挙げて挑戦しています。バッテリーの開発がその目玉となるでしょうが、高速充電や、バッテリー寿命のの画期的な性能アップというブレークスルーが起きるかどうかがカギとなるでしょう。
燃料電池は、自動車そのものが発電所となるため、家庭に一台の発電設備を持つことになり、性能やコスト次第では、水素を充填して家庭の電力をある程度賄うことも夢ではないと思われます。燃料電池は生産コストが高いので、当面はバスやトラック等大型車になるのではないでしょうか。

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