- 2018-02-07 (Wed)13:18
- 近藤雅世
- マーケット全般
これまで米国株価が全く反落することもなく棒上げに過去最高記録を更新していたことは七不思議の一つであった。上がり続けることに多くの警鐘が流されされていたが、それらのアナリストのコメントをやっかみと思って上げ続けていたNYダウ平均株価が先週少し反落した。月曜日の東京商品取引所におけるTOCOM SQUARE TVの収録で、山本アナウンサーからこの下げは大幅な下げにつながりますかと聞かれ時、一時的な反落かもしれませんと述べたのは返す返すも失言であったと思っている。これを、鮮やかに暴落の兆候ですとでも述べておけば、かなり点数が稼げたであろう。本日の週刊経済指標には、世界の主要株価の昨年初めからのチャートをすべて載せたが、すべての株価の形が2月5日からの暴落を示している。上がるものは下がるという自然の法則はここでも正しいことを示している。多くの下落の兆候を述べたアナリストの分析の中で、一番当たったものが、米国長期債の金利の上昇であった。昨年以来2年物金利は顕著に上昇していたが、昨年後半後半から、今年にかけて10年物国債金利が2.7%にまで上昇してきた。今や3%に届きそうである。一部債権アナリストは、これをもって株価の下落を警告していた。
NY金価格は株価と共に少し下がっているが、株価ほどの下げではない。
NY金価格は株価との逆相関は見られないが、ドルインデクスとは明らかに逆相関になっている。昨年初めを100とした指数では、ドルインデックスは2月6日時点で▲12.9%下落しているのに対してNY金家格は14.9%上昇している。
株価下落の一つの要因としてFOMCによる利上げの確率が高くなっており、年3回以上の利上げがあり得そうであるという点が挙げられるがこれはドル高の要因となり、金安の要因となる。2月5日から新たに議長の座についたパウェル氏の初めての会合となる3月20日から21日のFOMCでは、利上げされる確率割りを超えており、NY金にとっては、株価の急落によるセーフヘブンの買いと利上げによるドル高金安のせめぎ合いとなるだろう。
NY金価格は株価と共に少し下がっているが、株価ほどの下げではない。
NY金価格は株価との逆相関は見られないが、ドルインデクスとは明らかに逆相関になっている。昨年初めを100とした指数では、ドルインデックスは2月6日時点で▲12.9%下落しているのに対してNY金家格は14.9%上昇している。
株価下落の一つの要因としてFOMCによる利上げの確率が高くなっており、年3回以上の利上げがあり得そうであるという点が挙げられるがこれはドル高の要因となり、金安の要因となる。2月5日から新たに議長の座についたパウェル氏の初めての会合となる3月20日から21日のFOMCでは、利上げされる確率割りを超えており、NY金にとっては、株価の急落によるセーフヘブンの買いと利上げによるドル高金安のせめぎ合いとなるだろう。
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