商品相場専門のアナリストが、独自の視点で最新の相場動向を分析! 先物投資で利益を上げるためのコツとファンダメンタルが学べます。株式、為替以外をポートフォリオに!と考えている投資家にもおすすめです。

Home > マーケット全般 > 今年の商品価格と来年にむけて

今年の商品価格と来年にむけて

2016年の商品価格は意外なことに、31品目中28品目9割の商品価格が1月4日に比べて12月23日時点で上昇している。東京ゴム価格が74%も上昇しNY天然ガス、北海ブレント原油、NYヒーティングオイル、NY原油等、石油系が4割以上上昇し、東京原油、ガソリン、灯油も3割り前後上昇した。金は年初から6月下旬のBREXITまで2割以上上昇し、その後下落して結果的には5%の上昇となっている。プラチナも同様である。パラジウムはゴムや銅と同じで中国の投機熱で11月以降に上昇している。東京市場は1月から9月までの円高の影響を受けて、海外価格の上昇はその分相殺され、今度は11月以降の円安の影響で貴金属価格の下落が緩和されている。ドル円は最近でこそ円安が目立つが年間を通しては2%の軽い円高であった。ドルインデックスも、最近はドル高が続いているが、前半のドル安を含めると4%のドル高となっている。ブラジルレアルやロシアルーブルは昨年下落した分だけ今年は大きく上昇し、レアルは19%高、ルーブルは16%高で、南アランドも10%高となっている。結局行き過ぎた価格は揺り戻すということであろうか。そうしてみると、直近のドル高と株高は少しオーバーなような気がする。ドルインデックスの103.02は、2002年3月以来の14年ぶりの高値であり、ダウ平均株価は過去最高値を付けている。トランプ次期大統領の政策を囃してのことであるが、現実にはなっていない言葉遊びに踊らされているのではなかろうか。マスコミのせいかもしれないが、トランプ氏は経営者としては破綻した人であり、親の七光りで金持ちなだけである。世界を指導する立場に立って、果たして公約した政策を実行できるのか否かとても不安である。少なくとも財源が無いという困難さをどう乗り切るのかは見物である。人々を説得するだけの器量があるのだろうか疑問である。うまくいけば株高もドル高も続くかもしれないが、仮に失望するような事態が生じれば、どちらも噂で買って事実で売ることになりかねない。来年はそうした意味で不安と楽しみな年である。
皆さま本年はご愛読まことにありがとうございました。
来年も良いお年でありますように祈念しております。

Home > マーケット全般 > 今年の商品価格と来年にむけて

キーワードで検索
リンク
Feeds
1. 免責事項
  • 掲載される情報は株式会社コモディティーインテリジェンス(以下「COMMi」という)が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
  • 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。
  • 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
  • COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
  • 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
  • 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
  • COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。
  • 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
  • 以上の点をご了承の上、ご利用ください。
2. 商品先物取引の重要事項
商品先物取引の重要事項はこちら >>
3. ディスクローズについて
当社のディスクローズ資料は当社本支店および日本商品先物取引協会(本部・支部またはホームページ)で閲覧できます。
日本商品先物取引協会ホームページ >> [情報開示]
サンワード貿易ホームページ ディスクローズ情報>>
サンワード貿易お客様相談室
<北海道>電話:0120-57-5311  /  <関東>電話:0120-76-5311  /  <関西>電話:0120-57-5311

Page Top